#4632 『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

ブログの説明を入力します。

 

新説『マジすか学園4』


#4632『翼の折れた天然アイドル232 違和感に襲われて…』



「SF翼のない白雪姫(39/47話)」


<ブラックシープス>
白雪姫・みーおん(AKB48 向井地美音)
アツリーヌ(前田敦子)
さーなん(泡沫パーティーズ 高寺沙菜)
由 依(小林由依)
今 泉(今泉佑唯)
茜 (守屋  茜)
愛 佳(志田愛佳)
平 手(平手友梨奈)
ね る(長濱ねる)
リョウ (北川綾巴)
カチドキ(堀 未央奈)
菜々香(長沢菜々香)
梨 加(渡辺梨加)
音 葉(町 音葉)
ユ キ(矢作有紀奈)
モ エ(矢作萌夏)

<謎の先住民>
マイカ(=LOVE 佐々木舞香)
セ ナ(石綿星南)

<うどん はた屋>
よこにゃん(SKE48 北川愛乃)
はたごん(高畑結希)
ちかこ(SKE48 松本慈子)
優莉奈(AKB48 行天優莉奈)


<都会の人気アイドル>

ゆうゆ(大谷悠妃)



「死者の谷」をあとにした一行は、やがて小石が転がる自然の道から街の区域に入った。夜明けと同時に山を出発したが、そろそろ街が動き始める時間だ。


「死者の谷」で行方不明になった者たちを、都会から来た救助隊が救出して戻ったとなれば、かなりの騒ぎになっているだろうとリョウは予想する。救助隊を褒め称える声が集中する反面、自分たちのように懸賞金目当てで谷に入って消息を絶ち、迷惑を掛けた者には労いの言葉どころか冷たい目で見られることを覚悟しなくてはいけないと、自分に言い聞かせた。前後を歩いている仲間も同じことを考えているのか、街の中心部に近付くにつれて会話が少なくなり、今はほとんど無言だ。


リョウはそんなことを考えながら歩き続けているが、まだ誰とも出会わないので不思議に思ったら、自分たちがこんな早い時間に戻るとは予想されていないのだろうと気付いた。それならそれで構わないし、むしろその方が幸いだ。ここまで来たら、もう1度救助隊やテレビ局のスタッフにお礼を言い、そこで別れようと思う。街に何人も人が出てくる前に早く通り過ぎてしまいたい。


ところが段々と違和感が芽生えてきた。あまりにも人と出会わなさ過ぎる。そこで隣を歩くカチドキに聞いてみる。

『街に入ってから誰とも会わないんだけど、何かおかしくないか?』

カチドキが首を傾げながら答える。

『あたしもさっきからそう思ってた。でもこんな早い時間、街に来たことなんてこれまで1度もないんだから、こんなもんじゃないの?』

カチドキが言う通りかもしれないとリョウが考えたら、よこにゃんから指摘が入る。

『いえー、今日は少し変です…。この時間ならそんなに早くはありません。何人かの人たちと顔を合わせるのは普通ですよ。私たちは2日間いなかっただけになってるんですよね。その間にこんなに変わってしまうのはおかしいです!』

街で暮らしているよこにゃんが言うのだから間違いないだろうとリョウは思う。2日間のうちに街の様子がこんなにも変わったなんてことが有り得るのか?谷底で起きていた異変が街にも及んでいるのではないかと、不吉な予感がしてたまらない。頼りになるのは都会から来た救助隊の人たちだけだ。


そんな時、周りに妙な違和感が発生した。この感触は何だろうとリョウが確かめると、頼りにしている救助隊が姿を消した。ついさっきまで一緒に歩いていたのに…。それだけではない。ブラックシープスの仲間や他の住人、ゆうゆとテレビ局のスタッフたちもだ。視界に立っているのはカチドキとよこにゃんとちかこしかおらず、その3人とも恐怖で顔が引きつっている。自分もきっと同じ顔をしているのだろうとリョウが思った時、カチドキが上ずった声で聞いてくる。



◇続く