新説『マジすか学園4』
#4109『そのアイドル、天然につき259 待ち受ける災難』
「ウルルン💧アイドル探訪記」が、最終日の4日目になった。朝食のおにぎりを食べ終わり、舞香とせなたんは荷物の片付けを始めた。
路上ライブを終えて一旦寮に戻り、すぐに荷物を持ってみんなと別れの挨拶をして、そのシーンがエンディングになるという流れだ。
やがて番組スタッフが到着し、寮にセットしてあった撮影機材の撤収を済ませると、午前11時を過ぎたので、寮を出発することにした。あまり大勢では目立ち過ぎるので、ライブ班の8人(さーなん、ユキ、モエ、梨加、菜々香、今泉、舞香、せなたん)は一緒だが、あとの10人は何人かに分かれ、時間をずらしての出発になった。
白雪姫はアツリーヌと一緒に寮を出た。このあと何が起こるか分からないので、用心して欲しいとアツリーヌに伝えてある。
しばらく歩いて山道が終わり、街の外れにたどり着いた頃、前方でライブ班と数人が立ち止まっているのが見えた。どうやら複数の男性がいるせいで、足止めされている雰囲気だ。路上ライブに訪れるファンはきちんとルールを守ってくれるので、今までこんな場面に遭遇したことがないだけに、白雪姫は嫌な予感がする。何が起こっているのか確かめるために急いで向かう。後ろには番組スタッフが来ている。
白雪姫がアツリーヌと現場にたどり着いたが、その途中から自分たちに向けられる熱い視線を意識せずにいられない。それも敵意が向けられていると感じてしまう。詳しい状況も分かった。見るからに粗暴そうな男たちが6人も集まっている。白雪姫はこんな目に遭っている理由がまだ分からない。アツリーヌの方を見ると、既に険しい顔で臨戦態勢を整えている。そんな時、後ろで声がした。リョウが『あーっ!昨日の奴らだ!』と声を上げ、カチドキが『こんなところに現れるなんて最悪じゃん』と吐き捨てた。
2人の発言で、白雪姫は事情を理解した。昨夜、舞香とせなたんが忍び込んだ都会の怪しい店を経営している連中なんだと。同行していたリョウとカチドキだから顔を知っているのだ。アツリーヌが1人で片付けたのは、多分この6人なのだろうと思う。あの連中がここで待ち伏せしていた。もし逆恨みでライブ班が仕返しでもされたら最悪なので、何とか対応するしかないと思ったら、横をアツリーヌが駆け抜け、前に出た。
◇続く