#4049『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#4049『そのアイドル、天然につき199 初めてのミニライブ』



瑠夏と大盛ちゃんは、フルーツゼリーの配布場所から離れ、近くの噴水広場へ退避した。



陽菜たちのミニライブが始まるまで待つことにする。ここで、あの迷惑な3人組が大盛ちゃんを見て逃げ出した理由について、瑠夏が本人に聞いてみた。


大盛ちゃんがついに真実を明かす。

『実はあの3人、私が中学生だった時に1コ下だったの。それだけじゃなくていろいろ面倒を見てあげたから、あんな悪さをしているところを私に見られて、すぐに逃げ出したんだと思うよ』

『3人もいて逃げ出しちゃうなんて、中学時代の大盛ちゃんって、凄い人だったんだね。もしかして私立高見奈中学ってヤンキー校だったの?名前からして、それっぽいし』

『私はヤンキーではないよ。それに高校は藤野岬高校に入って、ロケット研究同好会で地味に活動してたの。それよりこのあとのミニコンサートを観に行くんでしょ。楽しみだなぁ。あの3人、可愛いよね♪』

大盛ちゃんが話題を変えてきた。どのくらい面倒を見ていたら、あの3人組がすぐに退散するのだろうと思うが、本人が言いたがらないようなので、これ以上詳しく聞くことは控え、話を合わせておく。

『うん。そうだね。番組に出ているヤンキーチームの中で、あの3人は特に可愛いし人気があるもんね。ひゆかちゃんとれみたんはKEY WEST CLUBとしてスタジオライブをやったことがあるけど、はるpyonは1度もテレビで歌ってないし、あの3人で歌うとどんな感じになるのか、早く観たいなぁ』


このあと、番組に出演しているヤンキーチームのみんなが、放送前後はどんな様子なのかを瑠夏が話しているうちに20分程が過ぎ、そろそろ時間なのでまた「ミツコシマエヒロバス」に行ってみる。


目立たないように舗道の一番端を歩いていると、大体の様子が分かった。ステージとして使う小さな舞台が設置されていて、その前には既にファンが待機している。その横にあるブースの中に、はるpyonたちがいるのだろうと瑠夏は見当を付ける。そして自分たちは植え込みの向こうで待機する。


しばらくその場で待っていたら、ミニライブ開始のアナウンスがあったので、ファンたちから歓声が上がった。これで関心がはるpyonたちに向けられるので、瑠夏は大盛ちゃんに声を掛けてから、こっそりと移動を始める。


何十人ものファンが見守る1番後ろをキープした。ファンの声援が飛び交い始める中、ブースから姿を見せたはるpyon、ひゆか、れみたんの3人が小走りで現れると、軽くジャンプしてステージに飛び乗った。


誰がセンターに立つのだろうと瑠夏は注目したが、真ん中はやはりはるpyonで、ひゆかとれみたんが左右に並んだ。


そしてはるpyonが挨拶する。

『みなさーん!お待たせしました♡今日はこれからあたしたち3人のミニライブを楽しんでいってください♫実は中京テレビのスタジオから外に出ての活動は初めてなので、緊張しています。アンダー16連合反乱軍も今ではこの3人だけになってしまいましたが、後輩のひゆかとれみたんがとっても元気なので、あたしも負けないようにラビットジャンプして張り切ります!まずはそんな2人からどうぞー!』

着地したあと、はるpyonが後ろに下がり、ひゆかとれみたんが距離を詰めて、ひゆかが挨拶する。



◇続く