#4001『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#4001『そのアイドル、天然につき151 パルと瑠夏』



土曜日の午後、日テレの楽屋に1番乗りした瑠夏とゆうゆ。しばらくするとオイラーズの一行が到着した。



瑠 夏(井上瑠夏)

ゆうゆ(大谷悠妃)


<オイラーズ>

ピース(木崎ゆりあ)

パ ル(島崎遥香)

メッシ(高橋朱里)

小 耳(矢神久美)

なんてね(木本花音)

名無し(川栄李奈)

すだち(市川美織)

ショッカク(加藤玲奈)

ミ ユ(竹内美宥)

リオン(東 李苑)


さーなん(髙寺沙菜)

美 音(向井地美音)

菅 原(菅原茉椰)



水着でスタジオに出演してはどうかなどとからかわれている瑠夏を見て、とうとうパルが喋り始める。

『るーちゃん!名無しや小耳が言ってることを真面目に聞かない方がいいぞ。よーく考えてみろ。スタジオに何10人いると思うんだ。それに観覧席のファンやスタッフも大勢いる中で、1人だけ水着になったら悪目立ちし過ぎだろー。そもそも名無しと小耳は、るーちゃんのことをからかってるんだからな』

『えーっ、そうなんですかぁ。るかは、からかわれているんですか💦』
『ああ。その通りだ。だから無理に水着なんかにならなくていい。それに美音に聞いたんだけど、水泳大会の次の日にみんなでランチビュッフェに行って、るーちゃんだけドッキリの餌食にされたんだろ』
『えっ…。まぁ餌食にされましたけど、るかだけではないです。他の子も騙されました。るかはこれから気を付けます。そういうことですから、パルさんに言われたように、るかは水着では出ませんので、それでお願いします』

名無しと小耳がパルに睨まれて大人しくしているので、代わりにゆうゆが口を開く。
『あのう、ちょっといいですか。今日はアイドル対抗の楽しい企画以外に、どんなことをするんですか。全体の流れを教えて欲しいです』

ゆうゆの目線はピースではなくMCの美音とさーなんを見ているので、美音が答える。
『いいよー。教えてあげる。最初はいつも通り、ゲストのみんなの活躍ぶりにスポットを当てるコーナーでしょ。次は先週「てんむすのメモリーズ」ってユニット名を発表したあなんちゃんとみれいちゃんにインタビューする予定だったけど、あなんちゃんから出られないって連絡が来て、みれいちゃんだけになっちゃったね。どうするんだろう。それはこのあとの打ち合わせで決めるみたい。そのあとで、さっき言ったアイドル対抗の楽しい企画をやるの。結構時間が掛かるみたいだから、そのまま最後まで行っちゃうかも』
ゆうゆがさらに聞く。
『みーおんは、どんな対抗戦をやるのか知ってるんですか』
『私とさーなんは知ってるよ。MCだから、その企画には参加しないんでね』
これでは大した情報にならなかった思うゆうゆが、別のことを聞いてみる。
『じゃあ、今週は誰にスポットを当てるんですか』
今度も美音が教えてくれる。
『スポットを当てるのは、初めて水着になった子が優先だと言ったのを覚えてる?』
『覚えています。最近そんな子がいますか?誰だろう…』
『いるじゃない!それもゆうゆと仲良しの子が』
『うーんと…あっそうだ!いますねー。ゆうもびっくりしました!楽しみにしておきます!』

ところが誰のことか分らない瑠夏が、ゆうゆに『え〜。誰なの?教えてよぉ』と迫るが、ゆうゆにはぐらかされると、今度は自分のアピールに切り替える。
『あのう今週は、るかから視聴者のみなさんに報告したいことがあるので、スポットを当ててもらえませんかぁ。水着関係のことではありません』
美音が付き合って聞く。
『へぇ~。水着じゃないんだ。でも自分の宣伝でしょ。そういうのはあまり取り上げないんだよね。他にも宣伝したいって子が何人もいるだろうし』
『るかの宣伝ではありません。るかの活躍ぶりを紹介してもらいたいんです!』
『どっちも似たようなもんじゃない。るーちゃんばっかり取り上げてると、えこひいきとかゴリ推しって他のみんなに言われるから、私としては困るんだよね〜』
『そうなんですかぁ…』
瑠夏が肩を落としてしまうと、ちょうどそこにカムカムフレイバーの4人が楽屋に到着した。


◇続く