#3873『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#3873『そのアイドル、天然につき23 くるみと舞羽』



ヤンキーチームの控え室に、おにぎりとサンドイッチを届けに来たSTUでんつのメンバーたち。


さやかの物怖じしない言動に戸惑うヤンキーたちの中で、最初におにぎりを受け取ったのは、まなかだった。



<アンダー16連合 反乱軍>
陽 菜(橋本陽菜)
ひゆか(坂川陽香) 
れみたん(徳永羚海) 



<レッツゴー!シックスティーンズ>
七 海(浅井七海)
瑞 葵(山内瑞葵)
まなか(田口愛佳)
くるみ(鈴木くるみ)




<関東レディース>
麟 (岡部 麟)
おだえり(小田えりな)
七 瀬(吉川七瀬)



<STUでんつ>

美 月(今村美月)

千 穂(石田千穂)

心 愛(甲斐心愛)

舞 羽(森下舞羽)

沖ちゃん(沖 侑果)

舞 Q(中村 舞)

さやか(高雄さやか)




まなかの次にくるみが前に出たので、さやかの方から声を掛ける。

『くるみちゃんが食べたいのって、もしかしてラーメン?』

くるみが一層、目を丸くする。

『えっ!どうして分かった!?』

『実はこの手提げ袋の中に1つだけ、「お水がいらない なべやき屋キンレイのラーメン横綱」が入ってるの。誰か食べたい人がいるのかなって思ってたんだけど、くるみちゃんだったのか。これもかおたんが調べてたんだろうね』

『きっとそうだ!じゃあ、ラーメン横綱いただき♫』

『あっ、でも水泳大会の前なのにいいの?』

『あー。あたしは別に構わない。スレンダー系じゃないし。ちなみにあたしとまなかは同じような体型してるから。ところで水泳大会にSTUでんつから出場する4人って誰?』

『千穂ちゃんと心愛ちゃんと沖ちゃん、それに私も』

『えーっ!さやかちゃんが水着になるのかー。グループに入ったばかりなのにテレビで水着とは、いい度胸してるなー』

『入ったばかりだからこそ、水着になってみようと思ったの』

くるみが、さやかの身体に視線を移す。

『そうかー。だけど水着になって大丈夫!?あたしが見たところ、あまり水着が似合うような体型には見えないけど』


失礼なことを言うくるみに、隣の舞羽が教える。

『さやかちゃんはこう見えて、実は魅力的な身体をしてるんだよね♪くるみちゃんとは、ひと味もふた味も違うから、水泳大会を楽しみにしててよね』

『ふぅーん、そうか。だったら楽しみにしておこう。それより舞羽ちゃんはどうして水泳大会に出ないんだ。あたしが見たところ、STUでんつの中で1番水着が映えるのは舞羽ちゃんだと思うけどなー』


舞羽がポーズを取る。

『えーっ、私が!?』

『そうそう。何ならSTUでんつの中だけでなく、今日の出場者と比べてもだけど』

『わぁ♪そう言ってもらえると嬉しい!でも水着はまだもうちょっと先でいいかな』

『もうちょっとって、どのくらい?』

『うーん。分かんない』

『分かんないのか〜。しょうがないなぁ』

『それから私、調べてきたんだけど、くるみちゃんは今年の9月でハタチになるんでしょ。実は私も今年ハタチなの。それも誕生日が1ヶ月くらいしか違わなくて』

『へぇ〜。そうなんだ♫仲間に同い年がいないから寂しかったんだけど、舞羽ちゃんが同い年だとはな〜』

『そうなの。STUでんつにも同い年がいなくって、私が最年少なんだよね』

『前みたいに、成人式でみんなに会えたらいいなぁ〜』

『私もそう思う!』


舞羽とくるみの間で話が盛り上がる中、七海と瑞葵が前に出ておにぎりとサンドイッチの両方をさやかから受け取ると、陽菜、ひゆか、れみたん、それに関東レディースが続いた。そしてテーブルに戻ると揃って食べ始めた。




最初はどうなるかと思って心配しながら見ていた美月だが、さやかがヤンキーたちを自分のペースに巻き込んだので安心した。自分たちの分は控え室に残したままだが、あとで遅れて食べれば良い。それに今は心愛や沖ちゃんが、コミュ力の高さを発揮してグイグイ喋っている。


おにぎりとサンドイッチを食べ終わっても楽しいお喋りは続いているが、そろそろあの話をしなくてはいけないので、会話が途切れた瞬間を狙って切り出してみる。

『あのう、ここで私から報告があります。先週の放送で、うちの番組でみなさんと対決企画をやりましょうと言ったんですけど、それが来週木曜日の収録に決まりました。みなさん大丈夫ですか。防波堤まで来てくれますか!?』

美月からの報告に、控え室が大いに沸く。



◇続く