#2350(5/11話)『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

ブログの説明を入力します。

 
新説『マジすか学園4』

#2350(5/11話)『坂道に吹く風50 任された任務』


「SF翼のない白雪姫(1/7話)」

雪崩による氷漬けから目覚めた白雪姫(向井地美音)と、白雪姫を守る戦士のアツリーヌ(前田敦子)は、生き霊のさーなん(高寺沙菜)と出会った。

白雪姫たち3人は、金貨と引き換えに親元から見捨てられ、過酷な労働と虐待に遭っていた10人の少女たちを助け出すと、少女たちが暮らしていた寮で一緒に寝泊まりするようになった。全員で始めた路上ライブはとても人気がある。

さらに父親との過酷な路上芸で生計を立てていた音葉(町 音葉)と知り合い、行動を共にするようになった。運動神経が発達している音葉は歌とダンスの覚えが早く、すぐにみんなと一緒に路上ライブをこなすようになり、今では屈指の人気を誇っている。

都会まで出向いて路上ライブに挑戦すると、野外音楽堂で大勢のファンを集めていたカリスマ人気を誇るルシファー8を蹴散らし、ステージに上がってファンを虜にした。そのパフォーマンスが認められ、ライブの後に現地の大物プロデューサーに声を掛けられた。都会での本格デビューは間近だったが…。

ある日、寮をリフォームしていたみんなは、ずっと以前この地区が戦争に巻き込まれた時代に、寮の部屋で命を失ったユキ(矢作有紀奈)とモエ(萌夏)という姉妹の存在を、見つけた日記帳を読んで知った。さらにここから山をひとつ越えた場所に、白雪姫とアツリーヌがかつて暮らしていた国があったことを、ユキがモエに書き残した手紙で知った。そして過去と現在を行き来して、仲間の絆は一層深まった。

みんなはマーメイドの見世物として街にやって来たシホ(加藤史帆)と知り合った。騙された佑唯・さーなん・音葉の3人は、シホが自由になれるように大量の金貨を手渡してしまった。一方でシホがニセモノだと知っている茜と愛佳は、その事実を知らない。金貨はユキとモエがこっそり取り返してくれた。シホはマーメイドとして街を去ったあと、練習中に溺れ、水死体で発見された…。

大物プロデューサーに招かれ、ブラックシープスと名乗って都会に行ってみたが、人気のヒナターズとメジャーデビューを懸けてパフォーマンスバトルをする羽目に…。さらに両グループのメンバーをシャッフルして新しいグループを作ると知らされ、ヒナターズと一緒に猛反発。プロデューサーらをステージから追い出し、合同でライブを行って盛り上げたのだった。


<ブラックシープス>
守屋 茜
志田愛佳
今泉佑唯
小林由依
平手友梨奈
長濱ねる
リョウ (北川綾巴)
カチドキ(堀 未央奈)
長沢菜々香
渡辺梨加
白雪姫 みーおん(向井地美音)
アツリーヌ(前田敦子)
さーなん(高寺沙菜)
音 葉(町 音葉)
ユ キ(矢作有紀奈)
モ エ(矢作萌夏)

<ヒナターズ>
シ        ホ(加藤史帆)
きょんこ(齊藤京子)
みーぱん(佐々木美玲)
美        穂(渡邉美穂)

…………………………………………
…………………………………………


ブラックシープスの16人が都会に出てヒナターズと知り合ってから、1週間程が過ぎた。ブラックシープスは、2班に分かれて行っている路上ライブが相変わらず好評だ。そしてヒナターズと知り合った日に交わした約束が、翌日に迫っている。都会で暮らしているヒナターズの4人が、この寮へ遊びに来ることになっている。室内が散らかっていては恥ずかしいので、みんなが集まる部屋を手分けして掃除している時、今泉佑唯があることに気付いた。
『明日って、途中にあるオーロラの滝で待ち合わせなんでしょ。わざわざここを空けて全員で行かなくてもいいと思うんだけど、誰が行く?』

ヒナターズの4人はこの土地に来たことが1度もないので、オーロラの滝まで迎えに行くことになっている。するとみんなが佑唯の周りに集まって来て、最初に意見を述べたのは守屋 茜だ。
『あの辺りからこっちは、あんまり安全じゃないよね。もし何かあった時にも、対抗できるような子が行くしかないでしょ』
茜の提案に、志田愛佳が乗っかる。
『だったらケンカが得意なリョウとカチドキは決まりだな。あとは2人でも手に負えない時のために、さーなんも行った方がいいんじゃないのー』
上から言われ、リョウがすぐに反発する。
『ケンカが得意って決め付けるなよな。せめて運動神経がいいってくらい言えないのか』
愛佳がすぐに言い換える。
『じゃあ、運動神経がいいリョウが適任だ。ついでにカチドキも』

カチドキがすぐに『あたしも決まりなのかー。まぁ、いいや』と受け入れたあと、愛佳がさーなんにも聞いてみる。
『さーなんも一緒に行ってくれる?』
笑顔で対応するさーなん。
『うん。いいよ』
『さすがさーなんだ。さーなんがいたら怖いものなしだから、頼れるんだよなー』
そこに白雪姫が加わる。
『さーなんが行くなら私も行く!』

白雪姫とさーなんが仲良しなことはみんなが知っているので、こうなることは予想した。さらに佑唯が指摘しておく。
『みーおんが行くなら、アツリーヌも行かなくていいの?』
聞かれると思っていなかったアツリーヌだが、考えは決まっている。
『さーなんが行くなら、私が同行しなくても大丈夫でしょう。さーなんに任せるわ』
みんなが納得した時、新たに名乗り出る者がいた。
『あー、だったらモエも一緒に行きたーい!いいでしょ?』
愛佳に『全然いいよ』と言われたモエが視線を向けたのは、佑唯だった。
『佑唯ちゃんも一緒に行こうよ~』
佑唯が驚く。
『えっ、私も!?う、うん分かった。行くよ』
最初に言い出した佑唯が、ヒナターズを迎えに行くグループの仲間に入ることになった。さらに好奇心旺盛な音葉が行きたいと言い出し、その数は合計で7人になった。


◇続く