#1935『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』

#1935『譲れない領域35 新旧ヤンキー対決!』


生放送で小栗がさーなんのことをもてあそんでいる。雛壇のピースはすっかりアンダー16連合に騙されたと呆れているが、さーなんなら耐えられるだろうと静観するつもりだ。番組を盛り上げるためもある。すると隣のリオンが話し掛けてきた。
『やっぱリオンが言った通りじゃない。どうするの!このままだったら、さーなんのメンタルがやられちゃうよ』
ピースがリオンを説得する。
『待って。さーなんならこのくらいは耐えられる。もうちょっとこのあとの展開を見てようよ』
『もう知らないからっ』

するとその時、雛壇から立ち上がって駆け出す者がいた。さーなんと仲がいい小耳(矢神久美)となんてね(木本花音)だ。さーなんを救出するためだろうとピースはすぐに分かった。ヤンキー少女を相手に、どのくらい対抗出来るのか見てみたい。

2人を待ち受けていたのは、小柄な渚沙(坂口渚沙)と芹佳(永野芹佳)だ。初めてオイラーズがアンダー16連合と衝突し、どんなことになるのかピースは興味津々だ。すぐに両者が言い争ったあと、あっけなく決着がついた。小耳が渚沙と、なんてねは芹佳とぶつかり合ったが、すくい投げのような形でスタジオの床に叩き付けられた。そのあと蹴りを入れられ防戦一方だ。2人は何とか立ち上がったあと、スタジオセットの裏側へ逃げ出してしまった。そして勝者の渚沙が得意気に煽る。
『先輩、これじゃあ全然物足りないんですけどー。ホントーにプリズン出身なんですかぁー』

観覧席のファンがこの乱闘にとても沸いている。小耳となんてねがあっさりと敗れたこともあるが、ミニスカートをはいている4人が、白い太ももをあらわにして暴れたことが主な理由だ。ピースはこの盛り上がっている流れを止めたくないので、次のメンバーを送り込もうと決めた。誰がいいだろうと雛壇のメンバーを見回し即決した。
『よーし、じゃあ次はすだちとショッカクが行け!』

ショッカク(加藤玲奈)が『えー、私が!?』と躊躇しているので、背中を押す。
『そうだよ!確か前の世界でプロレスをやってたんでしょ!あんな小娘くらい、簡単にぶっ飛ばしてやりなよ!』
激励されたショッカクが雛壇から立ち上がり、スタジオの中央に出て行った。すだち(市川美織)も続いている。すだちには得意技の頭突きがあるので何とかしてくれるだろうと、ピースは期待する。

ショッカクとすだちが迫ってくると、迎え撃つ者が交代した。渚沙と芹佳よりも手強そうな山田と郁海だ。山田と向かい合ったものの、それだけで威圧されて腰が引けるショッカクが、戦法を切り換えた。相手は小栗だ。
『有以ちゃーん。いったいどうしちゃったの。あんなにいい子だったのに、こんなことするなんて。番組ジャックなんかしなくても、私に任せてくれたら有以ちゃんを私の力で番組レギュラーにしてあげるのに!』

ショッカクの発言を聞いたピースが、数時間前のランチミーティングを思い出した。ショッカクが小栗のことを気に入ったようで、ずっと一緒にいて楽しそうにお喋りしていた。小栗の方も嬉しそうにしていたのに、いったいこのあとどう対処するのだろうと、ピースは小栗の返事を待つ。

すると小栗が笑顔を絶やさず、それでもクールに答え始めた。
『ショッカクさん。また謎の力に頼って、自分がやりたいようにかき回すつもり?もういい加減にしたらー』
『えっ、そんな…。私が有以ちゃんをれなっち総選挙の1位にしてあげたんだよ』
『はぁー?何寝ぼけたこと言ってるの!有以はそんな総選挙なんて知らないんだけど。もういいから、やっちゃって』
小栗が山田に指示を送った。


◇続く