第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#4543『翼の折れた天然アイドル143 想像しなかったお願い』



金曜日の午後8時頃、日テレを出て最寄りの高級ホテルに着いた4人。


🧸瑠 夏(井上瑠夏)

🧚ゆうゆ(大谷悠妃)

🐿️亜柚香(上村亜柚香)

💙愛 理(水野愛理)



フロントでカードキーを受け取ろうとした瑠夏だが、『もしよろしければ、みなさんのサインを頂けないでしょうか!?当ホテルとしてではなく、私の個人的なお願いなんですけど…』などと、顔馴染みのお姉さんから想像もしていないお願いをされてビックリだ。

『えー!るかたちのサインなら、もちろん書かせてもらいますよ♫』

『本当ですか!ありがとうございます!』

『何に書いたらいいですか?』

『実は前から色紙を準備していたんですけど、なかなか言い出せなくて、今日が絶好のチャンスだと思ってお願いしました』

『色紙があるんですね。なら今サインします』

『ここでは少し厳しいですから、あとでお願いします』

『それならここで色紙をもらって、部屋でサインしてあとで持ってきます』

『持ってきて頂くなんて悪いです。私の方から伺います』

『いえいえ、るかたち十分に時間があるので、ここまで持ってきます』

『そうですか。すみませんが、それでお願いします』


瑠夏は色紙とマジック、それにカードキーを受け取った。そしてフロントから離れようとするが、会話を聞いていた亜柚香と愛理が笑顔を浮かべてお姉さんに話し掛けるのを見て、瑠夏はゆうゆと一緒にひと足早くエレベーターの方に向かい、ボタンに触れておく。


しばらくするとエレベーターが到着したので、瑠夏が亜柚香と愛理を呼んだ。


高層階でエレベーターから降り、瑠夏を先頭にいつもの部屋に入る。キャリーバッグをドアの横に起き、スリッパに履き替える。亜柚香と愛理が履き替えるのを待ったあと、リビングに行ってみる。今日も窓越しに見えるライトアップされた東京タワーがとても綺麗だ。

すると亜柚香と愛理が歓声を上げて窓の方に向かい、そこに張り付くと、それぞれ感想を語り出した。

瑠夏の方はソファーにお尻から勢い良く座り、格別な感覚と充実感を味わう。これが火・水・木・金曜日と忙しい4日間を過ごしたあとの癒やしと楽しみになっている。



その後4人が色紙にサインして、瑠夏がフロントに届けた。


瑠夏が部屋に戻ると、みんなが部屋着に着替えてリラックスモードに入った。2つのベッドに2つずつで寝転がってお喋りをしたり、テレビを観る時間だ。


しばらくして瑠夏が提案する。今日は4人なので時間が掛かりそうだ。

『そろそろお風呂にしませんかー』

真っ先に反応する亜柚香。

『えー!お風呂に入るの💨』

『そりゃあ入りますよ。入らない訳にいかないじゃないですかぁ』

ここで、愛理が気になることを聞く。

『あとで楽しむためには、お風呂に入っておかないと、まずいでしょ。るーちゃんとゆうゆはいつも2人で入ってるの?』

『入ってませんよー。るかは一緒でもいいんですけど、いつもゆうゆに断られてしまうんです💦1対1はさすがに恥ずかしいですよね。でも4人なら恥ずかしさも薄れると思うので、みんなで一緒に入ってもいいです💕』

『愛理はやめとく。シャチホコハウスでも火曜日の夜は大勢の子がお風呂に入るんだけど、みんな1人で入ってるし』

『そうなんですかぁ〜。あゆかぴょんはどうします?るかと一緒じゃなくても、仲良しのゆうゆと入ったらどうですかぁ』

首を振る亜柚香。

『遠慮しとくー。愛理とも入らない。アタシ1人で入る〜』

『それは残念ですね。じゃあ、お風呂の順番を決めるじゃんけんをやりましょう』


4人でじゃんけんをした結果、瑠夏が勝った。

『今日もるかが勝っちゃいました♪それじゃあ、お先に入らせてもらいます』

瑠夏が入浴セットを手に持ち、1番で浴室に向かった。





◇続く


 

新説『マジすか学園4』


#4542『翼の折れた天然アイドル142 亜柚香と愛理の楽しみ』



「KEYABINGO!」のドラマ撮影と、日テレでのスタジオライブの収録が終わった。


欅坂6期生やベマーズが乗った送迎バスを見送ったのは、いつもの瑠夏とゆうゆ、それに今日は亜柚香と愛理を合わせた4人だ。明日の土曜日も同じ日テレで夕方5時から生放送されるオイラーズの番組に出演するので、名古屋には帰らず最寄りのホテルで1泊する。瑠夏とゆうゆにとっては恒例行事だが、亜柚香と愛理は高級ホテルに泊まれるので、とても楽しみだ。

さらにもう1つある。今日の朝「はつもり」に集合したが、亜柚香とゆうゆが来る前のことだった。ホテルの部屋で過ごす夜、いつも瑠夏とゆうゆが2人きりで楽しいことをしているのではないかと菅原が瑠夏に問いただすと、瑠夏があっさりと認めた。実際のところは「枕投げ」なのに、会話の行き違いから瑠夏とゆうゆが熱いプレーに興じていると思い込んだ愛理は、日テレを出る前から緊張気味でいる。ただ亜柚香には、このことを知らせていない。


瑠夏とゆうゆ、それに亜柚香と愛理の4人は日テレの駐車場で送迎バスを見送ったあと、キャリーバッグを引きながら局を出ると、午後8時近くですっかり暗くなった夜の道を2列に並んで歩き始めた。


そこで亜柚香が、前を歩く瑠夏とゆうゆに聞く。

『ここからホテルまで、どのくらいかかるのー』

ゆうゆが振り向いて教えてくれる。

『すぐですよ。あの角を曲がればホテルが見えます』

『かなり高級なホテルだって噂だけど、本当?』

『その通りです。ピースがいいホテルを取ってくれてるんです。ずっと前「KEYABINGO!」に出ていた、ゆうきちゃんとももちゃんが一緒に泊まっていたので、4人でも全然楽に泊まれるくらい広い部屋です』

『それは楽しみ過ぎる♫』

『ほら、あそこです!』 

一行が曲がり角に近付き、ゆうゆが指を差してホテルを教えると、亜柚香だけでなく愛理も『わぁ〜🎶』と歓声を上げた。そしてホテルの前に着いた。


瑠夏とゆうゆを先頭にして自動ドアを通り抜け、フロントに向かう。こんな時間なので周りに利用客は1人も見当たらない。コンシェルジュのお姉さんが今週も笑顔を浮かべてこちらを見ているので、金曜日の夜はこの時間帯がシフトなんだろうなと瑠夏が考えながら近付いた。挨拶をしていつものように顔パスでカードキーを受け取ろうとしたら、珍しく話し掛けられた。

『今日は4名様でのご利用と伺っております。亜柚香さんと愛理さんが「KEYABINGO!」の撮影に参加されたんですね』


こんなケースは初めてだなと思いながら、瑠夏が答える。

『そうなんですけど、お姉さん、よく知ってますね♫』

『もちろん存じています。毎週土曜日に放送されているオイラーズの番組を欠かさず観ていますから。先週の放送で対抗戦に勝った亜柚香さんたち3人が、「KEYABINGO!」に出演したいと仰っていましたから、いつだろうと思っていました。それが今日だったんですね』

『はい。今日の朝、名古屋からみんなと一緒に来て、1日かけて撮影しました。来週の火曜日に放送されるので、観てくれますか?』

『もちろんです。「KEYABINGO!」も毎週楽しみに観させてもらっています!』

瑠夏の声が弾む。

『わぁ♡そうなんですかぁ〜。ありがとうございます♫』

ここでコンシェルジュのお姉さんが、声のトーンを低くした。

『この4名様が揃って出演するのは、最初で最後ですよね…』

『そうなると思います』

『もしよろしければ、みなさんのサインを頂けないでしょうか!?当ホテルとしてではなく、私の個人的なお願いなんですけど…』

お姉さんから想像もしていないお願いをされ、瑠夏はビックリだ。



◇続く


 

新説『マジすか学園4』


#4541『翼の折れた天然アイドル141 スタジオライブの行方』



菅原、愛理、亜柚香が異例の3曲を歌ってスタジオライブを終えた。




ところが愛佳に、『今週の物語は長くなりそうだから、1曲がせいぜいでしょ。過去も全て1曲だけだったんだから、今週もどれか1曲になるだろうね。それか3曲ともダイジェストか』と言われて心配そうな顔をする3人を見て、ねるが持論を語る。

『でも3曲ともスタッフさんがカラオケを流してくれたということは、愛佳が言う程、絶望的じゃないかもね。ライブだって、私が見た限りでは結構出来が良かったし。だから1曲目の「恋するつぼみ」だけOAして、この続きは番組ホームページで公開しますなんて可能性もある』


聞いていた瑠夏は、ねるの説が有力ではないかと思う。確かに3人のスタジオライブは息が合っていて見応えがあった。これが最後になるのは勿体ないくらいだ。すると亜柚香が喋り出した。

『番組ホームページでも全然問題ないですよ。それどころか凄く嬉しいです♪この3人で最後にテレビで歌えて、最高の瞬間でした!ありがとうございました!』

『あっ、そうなの。別に私にお礼を言わなくてもいいけどね。それよりそろそろ移動しなきゃ』

ねるが言う通り、大勢のスタッフがセットの後片付けを始めたので、出演者のみんなが『お疲れさまでしたー!』と挨拶し、スタジオを出ることになった。亜柚香たち3人は私服への着替えがあるので、一斉に走り出した。


急いで着替えを済ませ、日テレタワーの17階にある社員食堂に直行。この行動はオイラーズの番組に出演した時と全く同じだ。そして用意してもらった夕食をみんなで食べ始めた。


ここでの食事の最中、1週間後の番組内容について話し合うのが恒例で、いつも結論は先送りになるのだが、今日はすぐに話がまとまった。撮影中にそのシーンがあった。ベマーズの6人が演じる風俗店勤務の女性たちの慰安旅行に、ゆうゆが連れて行ってもらうという会話があったので、その出先で何か事件が起きるというストーリーを、各自で考えてくるようにとの結論に至った。慰安旅行なので、自分たちが選ぶ観光地か遊園地に出掛けられるかもしれないとの期待が膨らんだ。

それが決まったあと、亜柚香、愛理、菅原の3人は今後の進路をどうするのだと、6期生やベマーズに質問されるという真面目な話し合いが始まった。


やがて話が終わってまた楽屋に戻り、午後8時近くになると、欅坂6期生たちは専用バスの欅号に乗って都内近郊にある欅寮に帰った。


一方、東京駅行きの送迎バスには名古屋に帰るベマーズの6人と成美、それに菅原が乗り込んだ。錦糸町道場の選手寮に帰る菅原は、このバスに乗った。寮の近くへ回ってもらい、そこで降ろしてもらう。


残ったのはいつもの瑠夏とゆうゆ、それに今日は亜柚香と愛理を合わせた4人だ。明日の土曜日も同じ日テレで夕方5時から生放送されるオイラーズの番組に出演するので、名古屋には帰らず最寄りのホテルで1泊する。瑠夏とゆうゆにとっては恒例行事だが、亜柚香と愛理は初めての体験になる。毎週高級なホテルに泊まっている瑠夏とゆうゆが羨ましかっただけに、亜柚香と愛理はとても楽しみだ。



◇続く