新説『マジすか学園4』
#4710『これが天然アイドルの生きる道70 ベマーズの総意』
水曜日の朝9時頃、シェリーのマンションに集まっているベマーズの6人。
ななまる(西野七瀬)
シェリー(衛藤美彩)
イマドキ(若月佑美)
コ テ(高山一実)
ブナン(桜井玲香)
ユウウツ(松村沙友理)
カムカムフレイバーが「KEYABINGO!」の打ち合わせを見学したがっているとのメールが成美から届いて場が紛糾していると、ななまるが何かを思い付いたように1度手を叩いた。
『そうだ!どんなストーリーになるとしても、必ずエキストラは必要でしょ。だったらカムカムフレイバーにそのエキストラをやってもらえばいいじゃない。何ならセリフをひと言ずつ言わせてあげれば。これなら大して影響ないし』
これで周りのみんなが納得するように頷くのを見て、ななまるが最後に聞く。
『シェリーもそれでいい?』
シェリーが意思表示する。
『うん。まぁ、そんなところでいいでしょ。でもさぁ、カムカムフレイバーってスタジオライブをやらせてもらおうと思ってるんじゃない?先週の亜柚香たちみたいに』
コテが疑問に思う。
『そこまで図々しいこと考えてるかな。それかもうスタジオライブのコーナーなんてやめちゃえばいいんじゃないの。亜柚香たちの前は、るーちゃんが2回くらい1人で歌ってたけど、さすがにもういいでしょ。その分ドラマの枠を長くした方がいいと思う』
ななまるがまとめる。
『じゃあ、その方向で行こう。見学はOKだと返信しておくから』
ななまるが再びスマホを手に取った。
そのあとまたプロットについて話し合いを再開した。そして1時間近く真剣に意見を交換していると、インターホンが広い室内に響き渡った。1番近くにいるユウウツがすぐに立ち上がって応対したあと、『来たよー』とみんなに告げた。
マンションの下で待ち合わせて合流したリョウとカチドキ、瑠夏とゆうゆ。そしてシャチホコハウスから来た成美とカムカムフレイバー。
エレベーターで目的の階に上り、ドアの前でゆうゆがインターホンに触れて呼び出すと、返事のあとにカチッと小さな電子音が鳴ったので、ゆうゆが静かにドアを開けた。最初に玄関で靴を脱ぐのはゆうゆで、瑠夏と成美、リョウとカチドキと続き、最後はカムカムフレイバーの4人だ。
シェリーが高級マンションで1人暮らししていることを、優莉奈は以前から知っていた。実際にマンションを目にしてみたら、確かにその通りだった。どうしてこんなマンションに、それも1人暮らししていられるのかは欅坂6期生たちも知らないし、本人に聞けずにいるらしい。
玄関で靴を脱いだカムカムフレイバーの4人は、キャリーバッグを隅に並べて置いた。前の者に続いて廊下を歩くうちに、いくつものドアの前を通り過ぎ、リビングへと進む。中を覗くと広大な室内に豪華なソファーが並び、ベマーズの6人が一定の間隔を空けて座っている。優莉奈が「KEYABINGO!」で何度も見た顔だ。年令は自分たちよりもかなり上で、ベマーズの前だと主導権を奪われてしまうとねるが話していたことが分かる程の圧が伝わってくる。
先にリビングに足を踏み入れたゆうゆたち5人は、『お邪魔しまーす』などと言いながら、次々とソファーの空いているところに座っていく。ところが初訪問の自分たちが座れるはずはなく、まずはその場に立ったままで4人揃って『初めまして』などと挨拶し、優莉奈は相手の様子を窺う。ベマーズの6人に見つめられる中、最初に話し掛けてくるのは家主のシェリーだ。
『へぇ~、あなたたちがカムカムフレイバーね。白雪姫のドラマで毎週観てるから、1度会ってみたいと思ってたの。それが私の家で突然会えるとは思わなかったけどね』
最後は皮肉めいた発言にも聞こえてしまう優莉奈だが、ここへ来る前、成美に言われたことを思い出す。
◇続く

