新説『マジすか学園4』
#4693『これが天然アイドルの生きる道53 チェリーブラッサムのテレビ対応』
チェリーブラッサムの仲間たちは、局入りしてから一連の出来事がドッキリだったと知らされた。
あやめがモニターから視線を移して仲間の動向を確かめると、もうすっかり悟ったらしく、諦めたような顔でひな壇に座って画面を見ているので、自分も急いでその中に加わった。
すると予想通りモニターは次の場面に切り替わった。やはりあの楽屋にはマイク内蔵の隠しカメラが設置されていたようで、楽屋で寛ぐ自分たちが映し出された。何かヤバいことを話していなかっただろうかとあやめは心配になったが、一旦映像が途切れたあと、楽屋に現れた太山田Dが映った。こうなった以上は、このあとどんな酷いことが行われたのか、東海地方と、同時配信で見ている全国の人たちに知ってもらえるのだと歓迎したい気持ちになる。かっきーや柚菜はどうかと思って確かめると、やはり自分と同じ気持ちみたいだ。チェリーブラッサムの出番が多くなってアピールになるし、こうして番組に出ているのだから、盛り上げるために協力しようという気になっているのだろう。
画面では、太山田Dの傍若無人ぶりがあからさまに映し出され、ひな壇と観覧席が大いに沸いているので、被害者としては少しでも報われた気持ちになる。あやめ自身は握手した訳でも抗議に出たりもしなかったが…。それに気付いたことがある。太山田Dの芸人が上半身のどこかに小型カメラを仕込んでいたらしく、よりリアルな反応が伝わる。そしてこの悪趣味な握手に終止符を打ったのが佳穂だった。スタジオで芸人が佳穂の背後に回って抱き付き、助けを求めた意味がここで視聴者にも明らかになった。
芸人が佳穂にラブコールを送って楽屋から出て行ったあと、握手の犠牲になったかっきーたちが手を洗うため急いで飛び出すところまで映ったあと、再び画面が切り替わった。
今度楽屋に現れたのは、反乱軍のひゆかとれみたんだ。かおたんはこの2人が楽屋に訪れることまで予想していなかったはずだが、貴重な素の楽屋映像とお喋りが撮れたので、紹介するのだろうとあやめは思った。
こうして全ての隠し撮り映像が終わり、モニターにはひな壇に座るチェリーブラッサムの面々が映し出され、ユウカが話を振る。
『まぁ、こういうことで、お疲れさんだったねw』
かっきーや柚菜がどう出るだろうと思うあやめだが、怒っているのかどうか分からないがムッとした顔で黙っているのを見て、自分が真面目に発言してみる。

『まぁまぁ、そう怒らないで。それにあやめんは握手してないじゃん。ドッキリは大成功と言っていいかな。見ていた人たちも喜んでるし、チェリーブラッサムのいい宣伝になったじゃない。これでメイドカフェだって満員になるし』
あやめがこれ以上反論しても無駄だと思ったら、えなたんが声を上げる。
『じゃあ、えなたちがシャチホコセブンと対決する企画はどうなるんですか?それもドッキリということですかぁ💧』
ユウカが、えなたんを見て断言する。
◇続く
