新説『マジすか学園4』
#4541『翼の折れた天然アイドル141 スタジオライブの行方』
菅原、愛理、亜柚香が異例の3曲を歌ってスタジオライブを終えた。
『でも3曲ともスタッフさんがカラオケを流してくれたということは、愛佳が言う程、絶望的じゃないかもね。ライブだって、私が見た限りでは結構出来が良かったし。だから1曲目の「恋するつぼみ」だけOAして、この続きは番組ホームページで公開しますなんて可能性もある』
聞いていた瑠夏は、ねるの説が有力ではないかと思う。確かに3人のスタジオライブは息が合っていて見応えがあった。これが最後になるのは勿体ないくらいだ。すると亜柚香が喋り出した。
『番組ホームページでも全然問題ないですよ。それどころか凄く嬉しいです♪この3人で最後にテレビで歌えて、最高の瞬間でした!ありがとうございました!』
『あっ、そうなの。別に私にお礼を言わなくてもいいけどね。それよりそろそろ移動しなきゃ』
ねるが言う通り、大勢のスタッフがセットの後片付けを始めたので、出演者のみんなが『お疲れさまでしたー!』と挨拶し、スタジオを出ることになった。亜柚香たち3人は私服への着替えがあるので、一斉に走り出した。
急いで着替えを済ませ、日テレタワーの17階にある社員食堂に直行。この行動はオイラーズの番組に出演した時と全く同じだ。そして用意してもらった夕食をみんなで食べ始めた。
ここでの食事の最中、1週間後の番組内容について話し合うのが恒例で、いつも結論は先送りになるのだが、今日はすぐに話がまとまった。撮影中にそのシーンがあった。ベマーズの6人が演じる風俗店勤務の女性たちの慰安旅行に、ゆうゆが連れて行ってもらうという会話があったので、その出先で何か事件が起きるというストーリーを、各自で考えてくるようにとの結論に至った。慰安旅行なので、自分たちが選ぶ観光地か遊園地に出掛けられるかもしれないとの期待が膨らんだ。
それが決まったあと、亜柚香、愛理、菅原の3人は今後の進路をどうするのだと、6期生やベマーズに質問されるという真面目な話し合いが始まった。
やがて話が終わってまた楽屋に戻り、午後8時近くになると、欅坂6期生たちは専用バスの欅号に乗って都内近郊にある欅寮に帰った。
一方、東京駅行きの送迎バスには名古屋に帰るベマーズの6人と成美、それに菅原が乗り込んだ。錦糸町道場の選手寮に帰る菅原は、このバスに乗った。寮の近くへ回ってもらい、そこで降ろしてもらう。
残ったのはいつもの瑠夏とゆうゆ、それに今日は亜柚香と愛理を合わせた4人だ。明日の土曜日も同じ日テレで夕方5時から生放送されるオイラーズの番組に出演するので、名古屋には帰らず最寄りのホテルで1泊する。瑠夏とゆうゆにとっては恒例行事だが、亜柚香と愛理は初めての体験になる。毎週高級なホテルに泊まっている瑠夏とゆうゆが羨ましかっただけに、亜柚香と愛理はとても楽しみだ。
◇続く









