つい最近まで
俺はやり方を変えるつもりはない
このままの俺を必要としてくれない会社に用はないなどとほざいていたクセに
義兄の言うことはちゃんと聞き入れる太郎
この日を境に風向きが変わった。
なんと
サイレントだと思っていた企業から通過の連絡が来た。
しかも2社
たぶんこれは
たくさん内定を貰った強者が辞退したのだろう。
とりあえず可能性が若干増えた。
でもとても狭き門だから対策をせねば。
GW開けに別の企業、E社の最終面接があった。
最終だけあって
面接官は重役さんばかり。
開口一番こう仰った。
「今年のオリックスはどう?」
はっ???
「出だし不調ですが、まだまだこれからだと思います。」
そのままオリックスの話が続く中
少し違和感を感じた。
この人の情報が余りにも古すぎる。
杉本が絶好調っていつの話やねん。
たぶんオリのことが知りたいんじゃない。
‥‥となると
ならばあのポジティブシンキング作戦で行こう。
「広島から来た西川龍馬はどう?」
本音は4億も出す価値はない、とっとと広島に帰れボケと言いたいのをグッと我慢し、こう答えた。
※この時はね。今は頑張ってくれてます
「パ・リーグで自分を試したいとオリックスに来てくれたのは高く評価したいです。今のところパッとしませんが、交流戦辺りで開花すると思います。期待しかないです。」
嘘のような本当の話
この直後に
内々定が確定した
もしかして広島ファン???
「よく分かりました。内々定です。」
「有難うございます‼️」
感動の人生初内々定が言い渡された瞬間。
翌日に連絡とかじゃないのね。
「質問を受け付けます。何を聞かれても内々定取り消しにはしません。なんでも遠慮なく聞いてください。」
それならばと
御社は企業型確定拠出年金はやってますかとか
ホームページには載っていない
福利厚生のことを深掘りして質問した。
‥‥こないだまで給料は関係ないって言ってたくせにね
なんと
25卒から3万5,000円給料がアップするらしい
「実はこの会社は学閥があってね。私は君と同じ大学なんだ。未来の幹部候補として頑張って欲しいと思ってるよ。」
うーん‥‥信じていいの?
「うちに来てくれるかな?」
「そうですね、この業界は残り2社エントリーしてますが、早速辞退の連絡入れます。
別の業界何社か面接を控えてますが、こちらは最後までやり切りたいです。」
「そうか。なら今月中に連絡もらえるかな?」
「すみません、6月に入ってからの面接なので、早くても来月中旬になります。それまで待っていただけますか?」
「分かった。待つよ。」
1つ内々定があるだけでこんなにも心が軽くなるなんて
甘いけど
その日の夕食が寿司になった
ビールも解禁🍺
さてさて
ようやく出口が見えてきたかな。
頑張れ太郎‼️
有難う花夫くん‼️‼️