畠中恵 / 新潮社


 身体は弱いが知恵に溢れる若だんなと、頼れるわりにちょっとトボケた妖たちの、愉快な人情妖怪推理帖。

 お待ちかねのシリーズ四作目です。


 あいかわらず癒される短編集。

 これだけほのぼのとキャラクター的にも美味しく、なごみなごんでのお話の中で、変わらずミステリ的要素を忘れていないところがすてきだなぁ(あれをミステリとするかどうかはひと次第でしょうけれども)。


 個人的にこれが好き、という話をあげておくべきなのでしょうけれど、みんなみんな大好きすぎて……!

 狐者異がやっぱり好きだなぁと思いながら、いやいやお雛さんと屏風のぞきもたまらんかわいさだ。ちいさい若だんなも捨て難いし、手代らの無茶っぷりもいとおしい。

 何より家鳴なしにこの巻は語れまい、と、やっぱり一冊まるっと大好きなのでした。

 あいかわらずカバー下もかわいいんだこれが。にまにま。


 あまり関係ありませんが、アマゾンさんで同じテーマの商品を見ると「妖怪アパートの幽雅な日常 」シリーズが並んでいるのが笑えます。あちらも早く新刊を読まねば…!


畠中恵 おまけのこ