はやみねかおる * 講談社


夏のはやみねかおる祭ということで。やっぱり再読です。
清志郎さんのシリーズでお馴染みの虹北商店街で起こる不思議な事件を、学校へ行かず本ばかり読んでいる少年・虹北恭助が解き明かしてゆくシリーズ。

少年名探偵 虹北恭助の冒険
ひとりでに増えてゆく駄菓子屋のおかしの不思議(虹北みすてり商店街)、一枚の写真に驚愕して部屋にこもってしまったクラスメイトの本当の気持ち(心霊写真)、アーケード街に残された謎の足跡(透明人間)、願いごとを言えばなんでも叶えてくれるという噂の「お願いビルディング」(祈願成就)、校庭に埋められたタイムカプセルの秘密(卒業記念)の五つの話が入った短編集。
小学六年生、講談社ノベルス最年少の名探偵というキャッチコピーでした。
全体に簡単なお話ばかりで、これほんとうにメフィストでやったのだろうかと首を傾げてみたり。とはいえ、いつもどおりのはやみねテンポ(笑)には癒されます。毎巻、何かしら丸く収まっている恭助くんと響子ちゃんの関係ですが、個人的にこの巻のラストが一番好きだったりします。小学生はかわいい。

少年名探偵 虹北恭助の新冒険
小学校の屋上から飛び降りた少女の真意(夜間飛行)と、燃える一介の映画人たちによる血と汗と努力の自主制作映画上映会(おれたちのビッグなエンターテイメント)の二作を収録。新・新冒険とは同時に発売されたのに、どうしてか二分されて薄い本になっています。不思議。
二作しか入っていないのに一作は外伝で恭助くんの出番はなし。もう一作も、事件を解決に導いたのは恭じいちゃんでした。恭助くんなにもしてません(笑)(むしろ若旦那の方が名探偵していたとおもう)
作品タイトルについては、素直に「虹北恭助の帰還 上・下」で良かったんじゃないかと思います、よ。

少年名探偵 虹北恭助の新・新冒険
暴力的なクラスメイトの意外な素顔とは?(春色幻想)、池の鯉はどうして殺されたのか?(殺鯉事件)、病院に現れたウサギサンタの正体は?(聖降誕祭) 未読だと思い込んでいましたが発売当時にバッチリ読んでいました。「カンキリサイクル」とかかなりツボったはずなのに、ダメな記憶力だ…。
新冒険でなかった出番を取り戻すように、今度はしっかり推理しています恭助くん(笑)。すべて簡単なトリックなので予想のつくものも多いのですが、聖降誕祭は良かったなぁ。ああいうあったかいのは大好きです。
こうして通して読むと、高校生編はがらりと変わった感じがします。主要キャラが増えたせいもあるのだろうけれど、……若旦那たちがあまり視界に入ってこないからかな…(笑)