はやみねかおる * 講談社 青い鳥文庫
未読・再読あわせてごちゃっとした読み方をしたので、まとめて。
亡霊(ゴースト)は夜歩く
シリーズ二作目。再読です。
虹北学園の四つの伝説になぞらえて、「亡霊(ゴースト)」を名乗る人物が文化祭前の学園に奇妙な事件を巻き起こす。”学校”という場所に対する思いが強く描かれているのですが、これを現役教師が書いたのだと思うと感慨深いです…。
レーチ初登場の巻としては、やっぱりにこにこしてしまうのですけれどね。かわいいんだよ、このカッコつけ…(笑)。
踊る夜光怪人
シリーズ、えーと、五作目? こちらも再読。
桜林公園に出没すると噂される謎の夜光怪人。文芸部の後輩からの依頼で虹斎寺へ調査に乗り込んだ亜衣とレーチは、おしょうに見せられた謎の暗号を解くことができるのか。名探偵の解決の仕方がたまらなく愛しい一冊でした。清志郎さんはこうでなくっちゃなぁ。
暗号トリックがけっこう難しくて…正直「いすのうえ」以外解けませんでした…。
シリーズ六作目。
有名推理作家の自宅、機巧館でひらかれたパーティに呼ばれた名探偵といつもの面々。次々と起こる事件は、消えた老作家の呟いたかぞえ唄に見立てられていた。
完璧にしてやられたと思えるミステリ。児童書でこういうことして良いんですか、とまで思った、シリーズ中一番本格で一番難解な作品「夢の中の失楽」と、教授にかかればすべて事件となる怪談話やふってわいた赤ちゃん騒動。みっつの話が入ってます。
シリーズ四作目。再読。
笙野之里(しょうののさと)で企画している推理ゲームのアドバイザーをたのまれ、桜の咲く里へやってきた名探偵たち。しかし到着したとたんに始まった推理ゲームは、「魔女」と名乗る人物の復讐劇で…。
これもすごく好きな話。清志郎さんがあえて謎をひとつ解き残して去ってゆくのが…!(きゅん) 表題作ほか、雪魂の藪の謎、羽衣母さんのお話も収録。
シリーズ七作目にして大江戸編。
みんながタイムスリップしてしまうお話かと思いきや、名探偵は夢水清志郎左右衛門(笑)。連作短編のような形式で、清志郎左右衛門がイギリスや長崎、江戸で待ち受ける謎を解き明かしてゆきます。三つ子もレーチも伊藤さんもみんな江戸時代のひとたちになっちゃってるのです。
相変わらずのなめてかかれないトリックと、江戸編ならではの新キャラと史実人物も登場して、なかなか面白かったです。何より、注目すべきは怪盗九印(くいん)、その正体や如何に(笑)
徳利長屋の怪
シリーズ八作目。そしてまだまだ大江戸編。
お花見にやって来た名探偵夢水清志郎左右衛門一行。大勢の花見客の見守る中、予告通り盗みを成功させた怪盗九印の正体は? そして、幕府軍と新政府軍の戦から江戸を守るために清志郎左右衛門のとった行動とは?
色々つまった大江戸編下巻。上巻よりも面白かったかな…。九印の正体は充分予想範囲内なのですが、『いつも心に好奇心!』ではやみねさんが仰っていた、「クイーンの先祖のあの人とあの人」が気になるところ。これってやっぱあの人とあの人、なの、ですよね?どきどき。
人形は笑わない
シリーズ九作目。
セ・シーマの謎解き紀行の取材で鞠音村へやってきた名探偵一行。謎の死をとげた人形作家と、彼の残した「人形の塔」。文芸部の映画制作も加わった、「魔女の隠れ里」から続く「辺境地での不思議な事件」第二部です。(三部作なんだってさ)
文芸部員が良いキャラしてるなぁ。特に一年の一ノ瀬くんが凄い、何者だあの子…!(やっぱアレの使い手、なのですよね…!きゅん!)謎解き部も安定感があって読みやすく、良かったです。亜衣ちゃんとレーチもやっぱかわいくてたまんない。
『ミステリーの館』へ、ようこそ
シリーズ十作目。再読です。
事故で引退した老マジシャン・グレート天野の作ったテーマパーク「ミステリーの館」へ遊びに行った名探偵たち。美食ミステリコーナーで舌鼓を打つ教授があっさりと解いた謎の先には、本当の「ミステリーの館」が待っていた。
一部袋綴じという、児童書でやっていいんか、な仕掛けを再び持ってきた一冊。「僕と先輩のマジカル・ライフ
」の快人くんと春奈ちゃんが出てきます。あの大掛かりなトリックの解明は彼女がいてこそ、ですね。袋綴じの中の袋綴じ、名探偵による「真実」の解明にはどきどき。快人くんも好きだけど、やっぱ清志郎さんだなぁと思いました。
あやかし修学旅行 鵺のなく夜
シリーズ十一作目。
中学最大のイベント・修学旅行へ向けての準備に追われる虹北学園の生徒たち。不思議な伝説の残る旅先へ向けて、楽しい旅行になるはずが、鵺と名乗る人物から修学旅行の中止を求める手紙が届いて…。
これも好きだなぁ。複雑な事件やトリックはないのだけど、だからこそ、こういった謎が解けるのは清志郎さんだけなのだろうと。生徒たちがそれぞれ独自の力で修学旅行を動かしているのも凄いです。本当に凄いのは教師たちかもしれないけれど。
文芸部の後輩たちは今回もかわいかったのですが、やはり一番の注目株は歌枕くんですね。すごい中学生ばっかりだ…!あとバスの座席表やレーチの友人たちなど、またマニアックなネタを仕込んでくれています。笑。
シリーズ一作目。再読。
隣に引っ越してきた自称「名探偵」の夢水清志郎は、一日中ソファに転がって本を読んでいる変な人。物忘れが激しくて、自分の年齢どころかその日ご飯を食べたかどうかも覚えていないという超非常識人間のこの名探偵が、「伯爵」によって次々消されてしまった子どもたちの謎を解き明かす!
清志郎さんの魅力って一冊目から全開なのですよね。素敵だ…。「ほんとうにみんなが幸せになれるように」事件を解決する名探偵。児童文学としては勿論、ミステリとしても、物語って本当はこうあってこそなのだよなぁと思います。
シリーズ十二作目。清志郎さんのシリーズはこれで十周年だそうです。すごいなぁ。
銀の笛を奏で、夕暮れの街を徘徊する笛吹き男。夢の国へ連れて行ってくれるというその噂の中心は、かならず成績が上がると評判のサクセス塾だった。
何か物足りない気がするのは動きがあんまりなかったからかなぁ…シリーズ通して亜衣ちゃんの一人称で貫いているわけではないので分かっているのですが、一人称・三人称混じって視点がコロコロ変わるのがちょっと付いていき難かったです。一気に読んでしまっておいて何ですが。笑。
亜衣ちゃんだけでなく真衣ちゃん美衣ちゃんの恋愛事情も発展してきてますね。がんばれ一ノ瀬くん、私はきみを応援している(でもストーキングは控えましょうね…)。