長野まゆみ * 河出書房新社
住み込みで猫の世話をするというアルバイトの面接に屋敷へとやって来た大学生・一郎。しかし本当の仕事は、彼自身が「猫」になって主人たちの相手をするというもので…。
連作短編、になるのでしょうか。知らずに読むとぎょっとする描写満載の、実に官能的な小説です。
露骨な展開に対する嫌悪だとか興ざめだとかは全然なくて(腐女子云々より、男同士であろうと女同士であろうと、文学的な面でそういうのはあって然るべきだと思うのです)、五編通じてしっかりしたエピソードを交えた上で書かれているので読みやすく、幻想的でありながらリアルと結びついている。
……ただ、私は実は長野さんのお話はあまり得意ではありませんで、今回も友人の薦めと好奇心だけで読んだのですが、やはり好みの方向性が少々違うのかなぁという気もします。お好きな方はすみません…。
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