坂木司 * 東京創元社
……比較的するっと読める平凡なミステリ短編集なのだけど、それでもえらくじたばたしながら読んでしまったのは、私が腐女子だからです、か…。
語り部である坂木と探偵役の鳥井の関係は、何とも表現し辛い。外界との接触を絶って生活する、所謂「ひきこもり」の鳥井と、そんな鳥井をどうにか社会に引っ張り出したくて、会社と彼の家を行き来する坂木。
ぶっちゃけるとナチュラルホモで良いんじゃないかと思うのですが、…友情の範囲で留めておくべきなのか。どうなのか。あまりに濃すぎる関係に、つっこんだり悶えたりです。だって、坂木が泣くとつられて泣いちゃう、とか、ありえない……ひらがな表記は反則です。
内容は、坂木の持ち込んできた奇妙な事件を鳥井が解決する、というパターンの短編集。気の強いお姉さんとか盲目の美青年とか謎の子どもとかが出てきます。彼らに関わることで、人間不信でひきこもり気味の鳥井は外の世界に羽ばたけるのか、というのも趣旨のひとつ。
シリーズもの三部作で、残り二冊ありますのでそちらも読むつもりです。
- 坂木 司
- 青空の卵