伊坂幸太郎 * 新潮社
重力ピエロ の伊坂幸太郎、デビュー二作目文庫化です。
どこかおかしなプロの泥棒、愛人の妻の殺害を目論む精神外科医、神の解体をスケッチする青年、犬と拳銃を連れた無職の男、そして拝金主義の画商と新鋭女流画家。
ラッシュ・ライフの意味は多様で、綴りによって異なる生活に見えてくる。頻繁に登場するエッシャーのイラストのように、騙し絵を思わせる時間軸のトリックは見ものです。相変わらずこの方はプロットが巧だ…。
伊坂節もバッチリ効いて、すっきりな読後感は毎度のことながら「さて、生きるか」と思わせてくれます。時間を見つけて、もう一度今度は時間の流れどおりに読んでみたいなぁ、違う発見がありそう。
- 伊坂 幸太郎
- ラッシュライフ