戸梶圭太 光文社カッパノベルス


戸梶圭太、というと『溺れる魚』とか『ご近所探偵TOMOE』とかの原作者。どちらも未読なのですが、堤監督が映像化しているくらいだし、ああいうノリなのだろうと思って試しに読んでみた。ので、意外と真面目で驚きました。

地方のパチスロ屋に強盗へ入った鉤崎。トラブルに見舞われ、チームを組んだ同業者に裏切られてまんまと金を持ち逃げされた彼は、犯罪者ばかりの舞台の上で、無事に金を取り戻せるか?

娯楽小説、と銘打ってあるように、確かに何も考えず楽しんでしまうのが一番。何ていうかもう、笑えます。えらく残虐なシーンなのに、どういうわけか笑えます。何だろうこの、暗い気分に浸って零れる笑みではなく、プッとふきだしてしまう感じ……不謹慎ではありますが、とても面白く読めました。


戸梶 圭太
クールトラッシュ 裏切られた男