歌野晶午 * 角川書店
東京近郊で発生した小学生誘拐事件。町内で起こった残酷で不可思議なその事件が、小学六年生の息子・雄介と関わりがあるかもしれない。不安に苛まれる父の心情を描いた問題作、なのですが、ミステリか、これ? というのが正直な感想。
うーん。確かに一気に読んでしまったし、そうさせられた以上は面白かったというべきなのかもしれないのですけれども、……最後がなぁ。ミステリを(てか、どんでん返しを)期待せずに読めば面白かったのかもしれない。歌野氏にはついこの間「やられた!」と叫んだところだったから。
近年の犯罪低年齢化も視野にあるのだろうなと思いつつ、やはり何かしらの答えを用意してほしかったというのが本音です。何にせよ、問題作であることは確か。
- 歌野 晶午
- 世界の終わり、あるいは始まり