高里椎奈 * 講談社


第十一回メフィスト賞受賞作にして薬屋シリーズ第0巻目、待望の文庫化です。
長身温和系青年・座木、国籍不明超美少年・秋、元気な赤毛少年リベザル。三人の営む薬屋『深山木薬店』の裏の顔は、薬事法などなんのその、お客さまの症状にあわせて薬を調合してさしあげるという蛇の道な薬局。

それだけでも相当怪しいのに、彼らの正体は実は人の世に紛れて生活する『妖怪』なのでした…。

『ショタ系ミステリ』とまで称されたキャラもの色の濃いシリーズですが、文庫化にあたってまさかのイラスト表紙。担当は唯月一。ついでに解説は今日からマのつく自由業! の喬林知。何かもう完全に狙いを定めてきましたという感じです講談社さん。『本格推理でキャラ萌え』とか書いちゃってる辺り、思い切り放り投げてるような気がしてなりません。正直、公式でイラストはつけて欲しくなかったのだけれど……。

目立った加筆はなかったように思います。中身は変わってないのに表紙が違うだけで随分手を出しやすくなっているので、これを機にファンが増えると良いなぁと。

あ、でも値段はノベルスと百円違うだけです。ノベルス所持者は別に買わんでも良いかも。(買ったけど)


高里 椎奈
銀の檻を溶かして