血液がんの特徴 再び | ふなのハッピーブログ

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2014年の12月21日付で、「血液がんの特徴」について書きました。血液がんセミナーに行って、聞いてきた内容です。話してくれた先生は、大変、信頼のおける方です。

 

セミナーから10年たったのですが、今でも通用する内容だと思うので、もう一度、掲載します。

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血液がんには固形癌と異なるいくつかの特徴があります。

 

1、全身性の疾患であり、転移という概念はない。

2、薬物療法が治療の主体である。手術や放射線治療の役割は限られている。

3、予防という考え方がない。

4、五大がんのようなメジャーながんと比較すると、とてもマイナーであるため、学生から敬遠される。

5、血液がんの治療以上に、支持療法が治療成績を大きく左右する。しかし、研修医には敬遠され、血液内科医は絶滅危惧種といわれることがある。

 

固形癌は「癌」というように漢字で書くことが出来ますが、血液がんは「がん」とひらがな表記されます。両方を指す場合は「がん」とひらがなで書かれます。たとえば、「国立がんセンター」と書けば、固形癌も血液がんも対象としています。もし「国立癌センター」と書いたら、固形癌だけを治療している病院ということになります。

 

血液がんは固形癌とはいろいろ異なるので、固形癌で言われていることはあまり通用しないことが多いような気がします。

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付け加えることがあるとすると、

1について、全身性なのでどこにでも腫瘤を作りますが、血管が通っていないところには作らない。だから、血液がんに「骨転移」はない。さらに、抜歯など外科的な歯の治療もできる。

 

ただし、体力があるうちに歯の治療をしておくことをお勧めします。

 

2について、細胞を調べるための検査が、ちょっとした手術並みです。細胞診は闘病の間に、再発したら(再発のたびに?)何度でもします。知り合いの人が肺がんになって、最初の1回しか細胞診をしなかったので、びっくりしました。

 

3について、予防はできないと思いますが、栄養と筋肉が大事です。再発しても治療できるだけの体力が必要ですから。それと、ストレスからは逃げてください。4と5についても同じことが言えると思います。

 

病気になってしみじみ思うのは、今日生きていることのありがたさです。1日1日を積み重ねて生きていきましょう!できたら、苦痛をとってもらって、楽しく生きたいですね。読んでくださった方の健闘をお祈りします!!