おいしい食事 | 秘密の扉

秘密の扉

ひと時の逢瀬の後、パパとお母さんはそれぞれの家庭に帰る 子ども達には秘密にして

10時頃時間の都合はつくかな?


ごめんその時間PTA


違うこれから


都合付ける!


後はもう寝るばかりにして、ちょっと用事があるからと家を抜けた。家の前にたかしの車が止まる音。その日二度目。
「たかしは大丈夫なの?」
「doorがもの欲しそうだったから」
「だって変なところ触るんだもん、たかしのほうが先でしょ」


たぶん私たちは生命力が強すぎるんだろう。もうそろそろ枯れてきてもいい年齢なのに。
性欲は個人の内的要因だけど、対象が面前にあるから想起されるとも言えて目の前に居る相手がとにかく欲しくてたまらない。


「いい年してどうしてこんなに欲しくなっちゃうのかなぁ」
「こんなに気持ちが良いなんてdoorに逢うまで知らなかったんだよ」
2人も子供を作っておいてどうだか…


そうして私たちは文字通り貪り合う。前に逢えたのは何時だったか、次に会えるのはいつか、つまり出された食事はとにかく喰らい尽くしてしまいたい。
そしてお腹が空いていれば、たいていのものは美味しく頂けるってことを私は知っていた。