ガトーショコラ問題2 | 秘密の扉

秘密の扉

ひと時の逢瀬の後、パパとお母さんはそれぞれの家庭に帰る 子ども達には秘密にして

好きだから喜ぶ顔が見たい。何でもしたいと思う。そこを惜しむのは愛ではない。
でも自分が気の進まないことをするってことは知らず見返りを求めてしまいたくなる。
悲しいけれど、それが人の弱さで、パートナーという相手と対等な関係だからこそ、相手にも何か求めたくなるのだ。
忙しい生活の中で、わずかに空いた自分の時間はせめて好きなこと、やりたいことをしたい。
もしこれが「セーターを編んで!」と言うリクエストならどんなに大変でも喜んで作っただろう。


「愛ってなんかカツカツのところでやり取りしてるじゃん
 あげたんだから返してよっみたいな…」


結局ガトーショコラ問題はエネルギー問題で、限られたエネルギーを奪い合っている世界を反映している。
もし世界がもっと豊かで必要なものが十分あれば。もし私にもっと時間があって余裕があれば。
私たちは生きていくだけでカツカツだから、相手から無理にでもエネルギーを分けてほしくなる。
甘くて手のかかるケーキを。


理想を言えば女神様のように常に与えることのできる人間でいられればいいのだろう。
でも「私はちっぽけな人間で彼と同じようにエネルギーを分けて欲しいと常日頃思っているのだ。


さて材料を揃えていつでも作れるように準備したら抵抗感が無くなって来た。ケーキ型もふるいもあるから明日作って冷凍しちゃうのも手かな?15センチのホールをたかしは一人で食べるのだろうか…
濃厚なガトーショコラをワンホール食べなきゃいけないのも困るだろうな。うふふ


ベルギーの高級チョコレートは父にでも渡そう。びっくりするだろうな。

入試シーズン真っ最中。今年はたかしの娘たちもパパにケーキを焼けないだろうし、一丁焼いてやるか!