我がままを言って困らせたい | 秘密の扉

秘密の扉

ひと時の逢瀬の後、パパとお母さんはそれぞれの家庭に帰る 子ども達には秘密にして

「たかしに物凄い我がままを言って困らせたいんだけど、どんなのが困る?」


私がこんなメールを受け取ったらなんて返事するだろう。ホントに困ることは書けない。ちょっとだけ困ったような感じで…それでも許容範囲のこと…
案の定、
「一日中裸でいるとか…」と、たかし。
「一人で?二人で?」


「一晩中起きているとか」
「さすがにもう付き合えない」


少し時間が空いた。


「じゃぁ、後はどんなわがまま言っても良いんだなー」
殆ど脅迫だ。真面目に困っている彼を想像してクスクス笑う。
それも女だから通用する話であって、男からこんなメールが来たら「バカ」の一言で終わりだろうなぁ。


「最近ズボンがブカブカになってきたー」
おい、話題をズラすな!電車通勤に変えたたかしは引き締まってきた。私はといえば、寝る前にお菓子を食べる逆ダイエットが必要なほど痩せた。
「私もだから二人でズボンをズリ下げて歩こうか」
うん、これなら思い切り困る。でも単に困らせたいわけじゃない。私もやりたくない。


「温かくなったら一泊で旅行でもどうかな」

ピンポーン、それだ!
私は思い切り喜んだ。


「\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/」


返事が来た。


「o(^-^)oo(^-^)oo(^-^)oo(^-^)oo(^-^)oo(^-^)oo(^-^)oo(^-^)oo(^-^)oo(^-^)oo(^-^)oo(^-^)oo(^-^)oo(^-^)o」