いやらしくなりたい | 秘密の扉

秘密の扉

ひと時の逢瀬の後、パパとお母さんはそれぞれの家庭に帰る 子ども達には秘密にして

長い長いねっとりとしたキス。ソファに座っているたかしに跨って、腰を動かした。もう彼は固くなっている。
「私いやらしい?」
「うん」
服を着たまましばらく互いに性器をこすり付けあった。
「もっと私をいやらしくして」
そう言ってたかしのベルトを外す。


ここのところ仕事のこと、子供のことで頭が一杯だった。彼と一緒の時、それは忘れているけれど、頭の中はちっともいやらしくなく、私はただぬくもりと癒しが欲しい。


たかしはシフォンのパンティをずらして私の裂け目に沿って舌を差し入れた。うねうねと動く舌。くねくねと反応する私の身体。どうやって服を脱いだのか覚えていない。
私たちは布団に移った。
久しぶりに彼の裸体が見たい。前に見たのはいつだったか覚えていない。
「身体を良く見せて」
「やだ、恥ずかしい」
私はふとんを剥ぎ取る。離れたくないその身体を抱きしめる。
ずっとこのままでいられたら良い。
抱きしめてもらって、離れないように私の身体にたかしの楔を打ち込んで、動かないでそのまま眠りたい。ただ繋がっていたい。


「動いちゃダメだよ」
自分でそう言ったのに、1分と持たないで先に動いてしまったのは私だ。そうしていつの間にかたかしの好きな後ろからの体勢に変わった。たぶん腰が楽なんだろうし、後ろから激しく突くのが彼の好みなんだろうと思う。体位としては嫌いではないけれど、たかしとだと実はかなり痛い。始めの頃は処女に戻ったかと思うぐらい痛かった。今でも少し間が空くと痛くなる。
他の体位でたっぷり感じてからなら受け入れられるけれど、今回は悲鳴が上がってしまった。

「痛い!」
「ゴメン、つい」
「うん…」


今回はダメだなと思う。たかしもがっついているし、時間も無い。第一私の頭の中がいやらしくない。
いやらしくなりたい。
もっともっといやらしくなりたい。