たかしからのプレゼント | 秘密の扉

秘密の扉

ひと時の逢瀬の後、パパとお母さんはそれぞれの家庭に帰る 子ども達には秘密にして


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一番心配だったのは「もし気に入らなかったらどうしよう」という事だった。自分の好みのうるささは自覚していて、だからこそ事細かに注文をつけたのだけれど、
「すっごく気に入ったのがシルバーじゃないんだ~」
「思っていたのより大きくなっちゃった~」
などと言われたら不安になる。たかしとは趣味が合うからさほど心配はしていなかったのに。


元々私は思ったことがそのまま顔に出てしまう単純な人間だし、だからこそ本音そのままに生きていく道を選んだ。
そんなわけでプレゼントが気に入らないということはとても困ることなのだ。


包みを開けて嬉しさより安堵感が先に立った。
「かわいい」
私たちの短い付き合いの中でも魚にはいろいろな思い出がある。その意味を辿ってふつふつと嬉しさがこみ上げてくる。


こちらこそありがとう。