星4.1
望月監督の高知のトライアングルアオハル



1993年スタジオジブリ作品
望月智充監督脚本
原作氷室冴子


予告編




私も利用しているフィルマークスが配給。
アニメーションでスタジオジブリ作品の 再上映のニュース。探すと私のシネウインドにて再上映されるとのことで、鬼やら、探偵やら、擬人化動物やら、いろんな夏休み映画上映してるなかシネウインドに行ってきた。

実は、21日の海の日(祝日)の午後フラりと行ってみたものの

『満員御礼』の文字。 


 
ガメラ上映ポスター

ちょっとこういう貼り方、、、多分わかってない方かなあ。ポスターを大事にしたらこれはないかなあ~。(ウインドスタッフさん!ご指導願います。ポスターはしっかり魅せましょう!)


どうやら、配信なし、レンタル店のみのレア作品になってる様相。がっくりして、いやいや祝日なの忘れていた。 

作品自体は、「金曜ロードショー」で2回ほど見た記憶。確かヒロインが可愛くない系、ラストがスパッと終わった、ストレート青春系な記憶。

ほぼ満員、女性客多めの平日最終上映行ってきた。



いやあよかったっすねー。高知、東京の風景のリアルさ。かなりロケハンしたとのこと。
 シナリオにしたらラジオドラマのような薄い展開の話しなんだけど、風景、風俗は古びても奥にあるヒロインの家庭イザコザやら、ふたりの野郎の静かな恋の思いやりが炸裂しててよかった。全然ハッピーハッピーは皆無で、むしろツンツンしてるばかり。

原作氷室さんの良さを 風景描写と風俗に挟まれた高知と東京で魅せるトライアングル加減に夢中で見詰めてました。
ラストが意外にほっこりして素晴らしかった。

マツノとタク
ふつうの男子ふたり。ガーガー語尾につく高知弁、本当にふつうなのがイイ。

リカコ
リカコさん、ふりまわし物語なんだけど、よかったですね。東京高校生を高知で全開するお話。クラスで浮く浮かないばなし。

音楽もよかったですねー。ピアノ?エレピかわからんけど、ピヨピヨっとしたサウンドがよかったです。

ラストは、キューンてなりましたね、ちゃんと。上映延長決まったみたいでよかったっすねー。
フィルマークスさん、Tシャツとかつくらなくていいから、こういう再上映市場しっかり開催して欲しいです。





さて
スタジオジブリ作品
高知トライアングル
ぜひ!


追記
以前フィルマに 書いたレビューを掲載。(2015/9/17書いた)

『スタジオジブリ産、高知トライアングル 

 原作氷室冴子、監督望月智充。

 スタジオジブリ若手制作集団による現代劇。

見た当初、本作のヒロインに嫌悪。

ラストの余韻があっさりしていた?思い。

再見して田舎と都会をトライアングルに描いた青い思いに包まれていた。

東京から高知の高校に編入してきたのヒロイン、リカコ。

わがままで意地っ張りで馴染めないのを表に出し突っ張る。

彼女を世話する眼鏡の真面目な青年、マツノと明るい主人公拓。

二人はそんな彼女の可愛いルックスと裏腹な内面に惹かれていく。

高知弁と風景、音楽永田茂さんのシンセの音が何とも心地よい。

本作の世界観からはみ出すリカコ。

素直になれないトライアングルは如何なる結末になるのか。

明るい出来事よりもリカコの身勝手な
性格を中心に描いた本作。

都会っ娘が田舎に馴染まない印象や気ままな振る舞いを今見ると微笑ましく感じる。

また、

「拓!もっとリカコを思いやれよ」

と突っ込みながらも学生時代を思い出させる青ずっぱさに溢れている。

ジブリのファンタジーの無い青春小品です。

追伸
高知弁とマイ郷土の言葉。

語尾に

「が」

がつく事が似ていたのでびっくりした。

こういう作品でいいから、スタジオジブリの再開を望んでます。