星4、3 山中監督のトウキョウのかなちゃん

予告編
音楽渡邊琢磨。
脚本監督山中瑶子
まずはカンヌで受賞したニュースからだった。
とにかく、いくつもの日本映画があるなか、なかなかカンヌ映画祭に引っかからない。
そこで受賞した!!!ウソォ !とツイッターみて思った。
第77回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品され国際映画批評家連盟賞を受賞した。
また、ジャケットにひかれた。このポスター見た瞬間見たくなった。
この河合さんの「顔」みてください。作品をまさしく象徴する顔面だった。

鼻にはピアスがついていて、謎は深まるばかり。
「ナミビアの砂漠」?なんていうから、アフリカの話? 砂漠研究博士話?とか砂漠ドキュメントとか思ってたら、まあ違う違う切れ味。
調べると山中監督は、「21世紀の女の子たち」
で監督されていた、見ていた。「あみこ」の存在も知っていた。
「21世紀の女の子たち」レビュー
「21世紀の女の子たち」の山中監督作品は、ぶっとんでいて好きとあった。
こちら最小限のSNSを閲覧。ユナイテッドでシネマ新潟で見てきた。
パンフレット後日購入。
河合さんは、クドカンの「不適切にもほどがある」で見ていた。まだ1話しかみていないけど、。阿部サダヲさんにタメ口で喋っていた。
カナチャンのぶっきらぼうで、 とことん、彼氏ラブな所。ひとり生活にまるで面白みを感じてないとこ、フラフラ歩く所。カナチャンのフラフラは、次第に砂漠を歩いて水を飲む動物達のように、カナチャンは、食べ物、仕事、男の子とフラフラと山中監督は魅せていきます。
カナチャンを面倒みてる感の寛太郎(右)

カナチャンの彼氏だが、カナチャンにはあわない感じ。確かに道ばたであんな感じになると笑うしかないよね、、。
カナチャンとラブラブなクリエイター志望の金子大地くん

カナチャンが 物凄く好きな彼氏だというなが、あの鼻ピだ。本作の愛の指標だ。一緒に痛みを痛感したふたり。鼻血がでるシーンは、サイコホラーかと思った。本作の素晴らしいシーンだった。あのタラリの河合優美必見!
調べるとやはり河合 、山中監督の手紙からの起用という壮大な信頼関係が「 あみこ」からあった事。
山中監督が原作物を撮ろうとしたが挫折した
河合優美に当て書きした脚本
河合さんも脚本に参加している感じこれらを読んでなるほどなるほどと思った。
オリジナル脚本だが、誠に新鮮な青春映画に成り果てたのだ2024年に。
「ナミビアの砂漠」って何がこんなに面白み感じるんだろう?と。いろいろレビュー読んだり、考えコメント読んだり調査してきました。
私はとにかく 思うのは、「河合優美」の素晴らしいカナチャンぶりが本作の見所。
こんなに魅力的なキャラクターはいないと思った。正直絡みやセックスに踏み込めそうなんだけど、全然見せないところも良かったんじゃないかと。トイレシーンだけみせる《合体トイレ必見》みんな?風呂場でやってたりして?いや?、、、。
レビュー読むとカナチャンを見たくないとか、こんな人いるけど共感しないとか、友達でいるけど(興味ない)とか。
カナチャンのドライな人間関係はすでに冒頭から出てくる。友達は同性じゃなく、楽しい男たちなのだ。
私はカナチャンが、仕事してる金子大地
「こっちむいて!こっちむいて」と
カナチャンがずーっと見つめて見つめて みえない合図をおくるシーンがある。
やっとパソコンから目を離しカナチャンをみると、カナチャン「やったあ~!」と嬉しがる、喜ぶ。ふたりがラブラブなのが、よくわかる瞬間だった。
またみんなやってるでしょ、というカップルあるある、みんな叩いたり、デカい声だしたりしてると思う。つまりリアルな瞬間が息づいている。
食べるシーンも印象的だった。起きて、軽装 で、まわりにあるとりあえず食べれそうなものをあさる感じは、リアルだった。みんなやるでしょ!起きてポテチ食べたりとか(俺だけか)
「映画なんてみてる場合じゃないでしょ!」とカナチャンはいう。 いやいや私も本当映画狂いだけど、冷静におもうのは、映画みなくても生きていけるという事だ。カナチャンは切実なのた。全力全身全霊で鼻ピして、喧嘩して、また歩くのだ。
そして唯一カナチャンが今度時間作って、デートを誘うのが(「今後時間作ってください」勿論断られる)、精神科医というのが笑えた。
しかもこの先生が「悪は存在しない」のあの人だったとは、なんか見たことあるとは思ったけど、。
喧嘩シーンも良かった。今回は、写真が引き金だったけど。そして2度目は ちょっとユーモラスな省略効いてたけど、笑っちゃいました。プロレスみたいにみえた。
ラストの脱線すら あまりにも河合優美、山中監督のモンタージュで、
どうなる?どうなる?
からのあの歌
「おっちゃほーい!」ほーい!(原曲あった事にびっくり 。調べた。)
ニコニコする脱線だった。わけわからん人は、今のなに?ポイントだけど、のめりこめばのめり込むほど、あのピンクの画面は、華麗なる映画的脱線、もしくわ夢なんだ。カナチャンの。
カナチャンは、恋人関係を披露するキャンプは苦手な感じ。

「つめたくなりまーす」
「つめたくなりまーす」
「つめたくなりまーす」
「つめたくなりまーす」
って
本作のテーマを連呼してるかと思った。「わたしは、かなでーす。わたしは、かなでーす」ってきこえた。
だがしかし、やはりと思ったが、本作は山中監督が私の好きな「金原ひとみ」が好きだった事実。
まさしく「金原ひとみ」作品のような短編のような匂いは充分感じた。
(山中監督!「オートフィクション」とか映画化して!CGバリバリ使って!)これは十分納得した。
本作と似ている作品なんてまるでない。が、 あえていうなら「シックオブマイセルフ」とかまあまあまあ似てなくもないかなと。
山中監督のトウキョウのカナチャン
2024年の必見の新しい青春映画の誕生です!
是非ご覧ください!
追伸
2024劇場鑑賞ベスト に入ります。2020年代の新しい日本映画だと思います。
ベストワンにしようかどうか悩みあぐねていますが、いくつもの日本映画の青春映画2024年公開されてます。 だがしかし、この山中・河合コンビが生み出したカナチャンは、素晴らしいと思ってます。
はやく円盤化!「あみこ」含めお待ちしてます。音声解説がききたい!