ふきぬけたとおり

そこにひとり

どうやらおれは

つったっている


立ちつくすと

真っ暗やみでなにもみえない 

もやもやした心を口からだして

いろいろ血がめぐる

脳みそを口からだしたかった

脳みそでないかなと思って

あたまをすこし推してみたけど

味噌は出ず


真のしんの棒立ちがしたかった

何にも考えず

いや考える考える考えたふり


貿易摩擦

オレンジと豚

オレンジとピンク

相対性理論

修辞学

助詞助動詞


あー昔の知識が無駄な知識がわたしを押し潰す

そう思った瞬間


上から黒い蒸気のような

重たい空気が降りてきて

すぐ潰された

クチャッと


クチャッとなる瞬間

血が出そうででない瞬間から

吹き出る瞬間に

物凄い気持ちよかった 


この世の感じられる最上の気持ちよさを感じ

わたしは、黒い空気に

ぶっ潰された

 ぺっちゃんこに


臓器も

目ん玉も

骨も

床に粉々と

液体のような血と汁に別れた


あー気持ちがいい

離れた口が

言ってる気がした

ただ漆黒の闇の中に


それは真っ暗闇のささやきのように

わたしはあえいだ