星4、5
スピルバーグのフェイブルマンシネマグラフティ

予告
特別映像
アンブリン提供
脚本トニークシュナー。
プロデュース、脚本、監督スティーブンスピルバーグ
2023年3月楽しみな作品だったし、大好きなスピルバーグの中では、私にとっては待望の映画 になる予感がしていた。
スピルバーグの青春映画ってなんで無いんだろうと漠然とした疑問がずーっとあった。それに近いのはずーっと見つめてきた。
劇場で「インナースペース」みたときも、 監督ジョーダンテだし、
「グーニーズ」みたときも、監督リチャードドナーだし、
「スーパー 8」もJJエイブラハムだった。
スピルバーグは、「プロデュース」「プレゼンツ」だったのだ。
だからあれってスピルバーグ監督だよね?
いや製作だよ!
という会話を少なくとも何度かきいてきたのだ。
スピルバーグの青春映画、自伝的映画という触れ込み。チラシには、カメラを持つ人 がうつっている。
事前情報遮断、一切確認せず。新潟ユナイテッドシネマ午後3時の回みてきた。
みながら涙をつたい、ふかずにみてしまった。ドラマ重視で、ファンタジーに逃げず、ドラマを繋いだ力作だった。
ミッシェルウィリアムズの母親全開、表現したいの全開、ふたりの男で揺れる全開の母だった。いやあ2回泣かされるとまた!あなたかあ!と嬉しい再来。
転職、友人、子育て、離婚する男だ。何も不義理なく、実直に働き離婚される父だ。
父の友人にセスローゲン

奪い去る役だが、家族にとっては、、、の話
セスローゲンもユダヤ系、スピルバーグ熱烈 オファーがあった。母親の介護からアルツハイマーの支援を広めてるなんて、Wikipediaしらべだが、素晴らしいなあ!
物語は、とある家庭の男の子が、両親に連れられて映画をみる。その映画に夢中になる。登場した列車と車の衝突を見て、列車のおもちゃを買ってもらい、車のおもちゃを買ってもらい、「衝突」を再現する。
そこに夢中になるのだ。
そしてそれを8ミリで撮影する。いつしか8ミリにのめり込み、少年は、映画を撮る。それは暖かい家族も8ミリで撮る。そこに家庭不和をみつけてしまう。
少年は、学校に行き、成長をとげていくみたいなお話。
主人公フェイブルマンズの青年の青春家庭劇。スピルバーグ監督が終始ドラマで魅せていく非常にレアな映画。
ファンタジーや暴力や冒険一切なし。
180分時弱の青春家庭劇でした。
途中から涙がでまくり、ふかずにそのまま次のドラマに突入していく。
フェイブルマンズ少年にシンクロしていく。
まあはたから見れば、スピルバーグの根暗で、ちょっとハイソ金持ち坊ちゃまの物語にみえるかもしれない。また本作を「大林宣彦映画」のようと例えたかたも、いらっしゃったが、確かに質感は似ている。
だが今回のスピ様は、完全に剥き出していた。過去をさらけ出していた。
それが「離婚」と「いじめ」だった。
離婚のシーンも逃げずに、しっかり喧嘩、泣き叫ぶ決断のシーンは、必見!
演出していて心苦しかったようだった。
「いじめ」のシーンの手の震えや視線がリアルだった。人種差別だ、ユダヤ人的いじめだった。
今回、映画の映画というよら、8ミリが好きな少年のような感じ。
8ミリやおもちゃがすぐ買ってもらえる家庭環境にうらやましいと思った。が、本作は、スピルバーグの親子像だった。
ポールダノは、勤勉、真面目、子だくさんの技術者。
ミッシェルウィリアムズは、ピアノ弾きの表現豊かな母。
そこにポールダノの友人、が関わってくる。
そもそも論。小さい頃からスピルバーグの青春映画が見たかった。積年の思いがやっと表現した映画だと思った。また見れる快感があった。話は、正直地味で、 ある意味つまらないのかもしれない。が、私は見たかったのだ、こういうスピルバーグ映画が。
「レイダース」みたときも
「インナースペース」みたときも
「グーニーズ」みたときも
「グレムリン」みたときも
スピルバーグ監督の少年青春映画が見たかった、それが、ようやく、やっと、痛々しい、直球家庭劇で魅せてくれた。
なんで、感動するし、 涙も出てきた。
障がいの所もさりげなく心臓が弱いというキャラクターも盛り込んでいた。スピルバーグも障がいありましたよね、、、。
とにかく剥き出してくれたのがね、うれしかったよねえ。青春映画は、映画監督誰でもとれる題材なんだけど、スピルバーグがつらい事をちゃんと正直に表現したこと。
これが感動したのだ、嬉しかった。