星3、3 カラックスのミュージカル的アネット



フランス/アメリカ
脚本ロンアエル、ラッセルアエル。
監督レオスカラックス。

 予告編



 怒れるネオヌーヴェルバーグ90年代鳴り物いりで登場したレオスカラックス。10代から評論とドニラバン、ジュリエットビノッシュを率いミニシアターを席巻した90年代欧州作家。

わたしは、「ボーイミーツガール」を当時、ビデオでみて、全くついていけないで断念した映画監督。

このビデオで挫折「ボーイミーツガール」。
「汚れた血」のビデオがまあない。

「汚れた血」未見。

だが「ポンノフの恋人」で俄然凄い映画監督だとわかった。が、あう・あわないが激しい監督さん、わたしにとって。ていうかポンノフは、撮れたらこんな世界観もう凄いレベルの映画だと思ってる。Blu-ray所持。

 



前作の「ホーリーモーターズ」

「アネット」初日シネウインドにて見てきました。


導入は、スパイクリーの「アメリカンユートピア」のような感じ。あれ!監督、娘さんかな?といきなりサラリと出演。
後ろの音楽家の方は、エドガーライト監督ネットフィリックスの「スパークスライト」の方達だよなと思いつつ、スタジオを飛び出す。なんか面白そうな予感。

結論、全然乗れない映画でした。がっかりかなあ。カラックスにこんな予算わたすの反対かなあ。もっとタイトタイトな鋭いカラックスが全然好きっすね。

 スタンダップコメディアンらしき、アダムドライバー。なんだか舞台で文句のようなスタンダップコメディ。


そしてミュージカル女優らしきマリオンコティヤール。

だがだが、全然心が入っていかず、静観終了。
なんか主演ふたりもまあやってるみたいな感じ。

 お話は、 ショウビジネス物かと思うし、ちょっと批判的、アネットがまたショウビジネスを評する子供みたいな感じだけど。
まあ、とにかく、レオスカラックスが、

そもそも、そもそもですよ!

ミュージカルってと、思うわけです。
それと本作見る限り、
ミュージカルに何か特別の思いがある風には思えないし、
アダムドライバーが演じた、「スタンダップコメディ」になんか表現したい、批判したいメッセージがあるわけじゃないし。やる気ないスタンダップコメディアンには、見えたが、。

マリオンのオペラ歌手にもなんかあるわけでもない、。

つまりなんか思いがついていかない、静観みたいな感じになった。
あとアネットをみて、
いやあショウビジネスって大変ねぇとか
2世タレントは大変ねぇとか
全然おもえなかったなー。
ミュージカルオマージュがあるわけじゃないし、。

あとまず、大前提、これってあの欧州、野生児のようなネオヌーヴェルバーグといわれた

「レオスカラックス」

だよねー!予算めちゃくちゃかけた!のも画面からわかる、CGとか。

クレジットのCGアーティストの山のような人数。いやいやいや、カラックスらしくなくて、全然駄目だった、自分は、むしろがっかりしたかなあ。 久しぶりに時間を気にする退屈さだった。

だけど、一瞬驚くようなカットがあったり、ラストクレジットの素晴らしさがあったり、魅了される瞬間があった。




さて
レオスカラックスのミュージカル、アネット

レオスカラックスファンのみ
どうぞ!


 アメブロ版追記
音楽のスパークスは、カラックスが元々ファンだったからの快諾つながり。だけど、ミュージカル音楽としても?ん?と疑問だった。

カラックスが自らやる企画でわないようで、その感じは、画面から「らしくない」ノイズとして予算増大の画面みながら「違うよなー」と心つぶやいてたわたしでした。

もっとせめて、不良性、純朴性、不純、不義理とかマイナスなミュージカルにふりきってほしいよねー!

「ダンサーインザダーク」みたいにね。