星4、8
中原俊監督、創立記念日の「桜の園」公演まで
製作アルゴプロジェクト
原作漫画吉田秋生
原作アントンチェーホフ
脚本じんのひろあき
監督中原俊
ひさびさの好き好きこの映画シリーズ。多分10回ほど見ている本作。ビデオでことあるごとに見ている好きな作品。この映画の少女性からだんだん本作のスマートな時間軸やら、カメラワークやら、またこの箇所いらないなーと気づきながら、やはり大好きな一本であります。
多感な時に見ているので、出演者をのち追いかけてみたり、中原俊監督作品「メイクアップ」をビデオで探したりして見ました。このメイクアップもまた変な味のラブストーリーでしたね。ほぼ失念したけど。
出会いは「アルゴプロジェクト」のビデオ見ていた時期。結構見てました。多分高校だと思いますが、日本映画に関しては、当時「ロードショー」「キネマ旬報」「ビデオでーた」の雑誌を横断的に買ったり読んだりしていた記憶。
ここでアルゴプロジェクトおさらい。
石井隆監督、大竹しのぶ、永瀬正敏出演のミステリーラブ「死んでもいい」めちゃくちゃ面白いです!
市川準監督の静かな子供たちのコンピューター抵抗、いとうせいこう原作「ノーライフキング」ほとんど忘れた。
当時の若手売れ線、モックン出現「遊びの時間は終わらない」(未見)
マモーミモーのちはる主演の「ひき逃げファミリー」(未見)
スパルタ教師の著作映画化、長塚京三を初めてながめた「ザ・中学教師」一風変わったチョイスパルタ教師の顛末みたいな感じ。見たとき金八に比べると学園生活描写の踏み込み方が描き足りないなーなんて思った記憶あり。いじめとか描いてたけど、。「学校の怪談」シリーズ平山秀幸監督。
本作、監督中原俊「12人のやさしい日本人」脚本三谷幸喜の作品から映画化。こちらも面白いです。豊川悦司がツボです。
という事で個人的にわりと見ていたアルゴプロジェクト。
はじめて見たときは、正直「つみきみほ」見たさだった。見てみると「つみきみほ」の魅力はもちろんのこと。作品の一日描写、じんのひろあきの台詞、生徒たちの女子高っぽさ、ぼくとつな演技、本作でファンになった中島ひろこと白鳥靖代、「じょうまる」こと宮澤美保の二面性の演技。本当に面白かった。賞ラッシュ受賞から何度かレンタルした。
そして時たちオデッサエンターテイメントからリマスターDVD化。即刻購入。長らく見てなくて、レビューもしてなくて、令和3年見てみた。
いやあ、やっぱり凄い好きな作品でした。面白い。勿論風俗的には古びているかもしれません。高校生の喋り方や髪型やら。
面白い「桐島部活やめるってよ」風な映画の先取りっちゃー先取り。映画内容、作風、心象風景ぜんぜん違うけど。
中島ひろこ部長。やっちゃったー!と本番当日にパーマをあてる暴挙に、、。
そしてモテ役でもある白鳥靖代。私は市川準監督の「つぐみ」やきうちかずひろ監督「ジョーカー」なんかまで見ていきます。
ちなみに市川準の「BUSU」に無口な女の子で白鳥さん出演しています。
プレッシャーであせる白鳥さん。後輩の恋愛心にも気がそぞろな対応。こんな女子高なんだと思わせるモテ役。女子が女子を好きになる映画でもある、百合映画と言われるゆえん。
ですが、それはセックス等々の性交描写など全く皆無のあくまで淡い好き描写にとどめてます。ですが思いはしっかりすれ違っていきます。このへんが実にこの映画の素晴らしさのひとつ。
なんか令和にはいりやたら22、23時だいにLGBTドラマをやたらやってますが、なんか最近。
本作の秘かなトライアングルを楽しむのも面白さのひとつ。それは部員たちの彼氏具合の披露に話は浸透していく。