星4、8

中原俊監督、創立記念日の「桜の園」公演まで








1990年作品

製作アルゴプロジェクト 

原作漫画吉田秋生

原作アントンチェーホフ

脚本じんのひろあき

監督中原俊


ひさびさの好き好きこの映画シリーズ。多分10回ほど見ている本作。ビデオでことあるごとに見ている好きな作品。この映画の少女性からだんだん本作のスマートな時間軸やら、カメラワークやら、またこの箇所いらないなーと気づきながら、やはり大好きな一本であります。

多感な時に見ているので、出演者をのち追いかけてみたり、中原俊監督作品「メイクアップ」をビデオで探したりして見ました。このメイクアップもまた変な味のラブストーリーでしたね。ほぼ失念したけど。



出会いは「アルゴプロジェクト」のビデオ見ていた時期。結構見てました。多分高校だと思いますが、日本映画に関しては、当時「ロードショー」「キネマ旬報」「ビデオでーた」の雑誌を横断的に買ったり読んだりしていた記憶。

ここでアルゴプロジェクトおさらい。


石井隆監督、大竹しのぶ、永瀬正敏出演のミステリーラブ「死んでもいい」めちゃくちゃ面白いです!





市川準監督の静かな子供たちのコンピューター抵抗、いとうせいこう原作「ノーライフキング」ほとんど忘れた。


こちらは子供の描写はいいかんじだったんですが、ゲーム描写に不足を感じた記憶。



当時の若手売れ線、モックン出現「遊びの時間は終わらない」(未見)


マモーミモーのちはる主演の「ひき逃げファミリー」(未見)


スパルタ教師の著作映画化、長塚京三を初めてながめた「ザ・中学教師」一風変わったチョイスパルタ教師の顛末みたいな感じ。見たとき金八に比べると学園生活描写の踏み込み方が描き足りないなーなんて思った記憶あり。いじめとか描いてたけど、。「学校の怪談」シリーズ平山秀幸監督。




本作、監督中原俊「12人のやさしい日本人」脚本三谷幸喜の作品から映画化。こちらも面白いです。豊川悦司がツボです。


こちらは舞台らしい作品でしたが、物凄く笑った作品。素晴らしいある意味リメイクでした。三谷色を中原監督が薄めた感じでよかった!



という事で個人的にわりと見ていたアルゴプロジェクト。


はじめて見たときは、正直「つみきみほ」見たさだった。見てみると「つみきみほ」の魅力はもちろんのこと。作品の一日描写、じんのひろあきの台詞、生徒たちの女子高っぽさ、ぼくとつな演技、本作でファンになった中島ひろこと白鳥靖代、「じょうまる」こと宮澤美保の二面性の演技。本当に面白かった。賞ラッシュ受賞から何度かレンタルした。


そして時たちオデッサエンターテイメントからリマスターDVD化。即刻購入。長らく見てなくて、レビューもしてなくて、令和3年見てみた。







いやあ、やっぱり凄い好きな作品でした。面白い。勿論風俗的には古びているかもしれません。高校生の喋り方や髪型やら。


面白い「桐島部活やめるってよ」風な映画の先取りっちゃー先取り。映画内容、作風、心象風景ぜんぜん違うけど。

 

つみきみほ嬢。今もひそかに女優して    るので、嬉しい。めちゃくちゃ可愛い。中島ひろこが秘かに好きな役どころ。

ふられているとわかっていても、優しくしてやりたい感じを暗にかもすつみき嬢!大好きな、そして油がのる美貌の極み。
つみき嬢のNHKのドラマとかもチェックしてましたね。魚やかなんかに勤めるドラマらったな~?!今も2020も女優活動していて嬉しい限りのつみきみほさんです。


中島ひろこ部長。やっちゃったー!と本番当日にパーマをあてる暴挙に、、。


背の高い白鳥さんが好きで、舞台衣装に可愛いやつを取り付けようとはやく登校してくるところからはじまる。

そこに秘かに彼氏とデート後の舞台監督、一番したたかな城丸こと宮澤美保の姿あり。


この城丸さんの彼氏役が、「台風クラブ」の三上くんだった事を後々調べてなんとなく知った。

中島ひろこさんは今もめちゃくちゃ多作に助演をこなしています!応援してます。



そしてモテ役でもある白鳥靖代。私は市川準監督の「つぐみ」やきうちかずひろ監督「ジョーカー」なんかまで見ていきます。


ちなみに市川準の「BUSU」に無口な女の子で白鳥さん出演しています。

プレッシャーであせる白鳥さん。後輩の恋愛心にも気がそぞろな対応。こんな女子高なんだと思わせるモテ役。女子が女子を好きになる映画でもある、百合映画と言われるゆえん。


ですが、それはセックス等々の性交描写など全く皆無のあくまで淡い好き描写にとどめてます。ですが思いはしっかりすれ違っていきます。このへんが実にこの映画の素晴らしさのひとつ。

なんか令和にはいりやたら22、23時だいにLGBTドラマをやたらやってますが、なんか最近。


本作の秘かなトライアングルを楽しむのも面白さのひとつ。それは部員たちの彼氏具合の披露に話は浸透していく。





学園ものの屋上はいつも開放された空間にみえる。本作は体操場所だった。懸命にアップする部員、体操服、個性があふれはねて、おどる。好きなシーン。

声出しにきた二人。舞台中止に揉めたつみきみほとパーマあてた罪で怒られるテイの中島ひろこ。つみきさんの「すいませんでした、、、」の言い方がとても好きな謝罪シーンです。



本作では1分たりとも本編芝居「桜の園」はやらない。なんで内容は台詞解説あるが、全くわかりません、あくまで想像するのみ。

ラストの芝居の幕が開き、舞台が、はじまるまでを焦点に映画は朝から開演10時までを、描きます。なんで実際のチェーホフの原作と漫画四編をまとめた吉田さんの漫画が気になるところ!

さて
中原監督の桜の園の上演まで!

私の大好きな作品でした。