星4、0 キャサリンヘップバーンのそこにながるる心
1946年作品
監督ビィンセントミネリ。
「名優たちが演じる裏切りの世界(コズミック出版)」10in1、10枚ボックスから1枚見てみようシリーズ。いよいよ5枚め。
「底流」を選ぶ、ビィンセントミネリ!調べると「バンドワゴン」や「巴里のアメリカン人」などジーンケリーとミュージカル映画を撮っていた方。アカデミー女優キャサリンヘップバーンの出演。
底流?まあ穏やかじゃない感じ。滞る底の方。
全くのノーマーク作品、見てみた。
天真爛漫、田舎暮らしで研究員のキャサリンヘップバーン。そこに、何やら父を訪ねるイケメン会社員ロバートテイラー。恋して結婚して冒頭5分で謎のロバートテイラーについて行く事に。やり手の会社員のテイラーに翻弄されるヘップバーン。そんな2人のラブに底流が流れてくる。さていかなることに、。
後半からサスペンスというか、どんな事があったんだろうと疑問がわいてくる。中盤から衝突してからの画面の幕切れ方がとても素晴らしかった。
ふたりがすれ違う。大声だす、衝突する、一方は不穏な顔、一方は、怒ったり、不満顔、無視。そしてさらりとと次のシーンへ進め。
この次のカットへの幕切れ方が本当によかった。
またこれは、お喋りなキャサリンヘップバーンならではの台詞ありきでもあった。男性を愛する、疑問を持った顔、怒った顔、我慢の顔、切ない顔、様々な表情を魅せてくれる、必見。そして惹かれているのか、気にしているのか、恋してるのか、ヘップバーンは活動的になる。謎の弟をめぐって。
こんな表情が見れるだけで素晴らしいよなー。
調べると本作、演劇っぽいなーと思ったら他ブログでブロードウェイにかかっていたようですね。そんな感じは見ててしました。
タイトルの意味は、「底流=川・海の底の流れ。人の心や物事の底に流れてる思想、感情などが動いてること」
このタイトルを話すのがロバートミッチャム
ここでキャサリンヘップバーンがいいとこね?人生はなんで過ちを何でおかすの?
優しくなる事により傷を癒すべきよ、父の教えなの。さらりと深い底流的会話をするシーン実にさらりと描写し、別れるふたり。とてもよかったですね。ふたりじゃないと出来ない雰囲気を感じた。
またやはり本作は、よく話すキャサリンヘップバーンならではの演劇を見てるかのようだ。
間接的な恋の告白をミッチャムに行います。
ラストいかにもの小競り合いが、変わった形のオチにむかい予想だにしなかった展開でびっくり。大ラストも納得のラストでありました。
いかにもブロードウェイ的な感じでしたが、とてもおもしろかったです。裏切りというより、ラブストーリーに近いお話し。
ちゃきちゃき、ピチピチのキャサリンヘップバーンが見れてよかったです!さすがでした!
さて
キャサリンヘップバーンのひそかにおもえば!
底流の恋心、キャサリンの気になる旦那の弟!
ぜひ!ご覧ください!