星4、2 エリアカザンの神父殺人事件



1947年
監督エリアカザン。
製作ダリルFザナック。
脚本リチャードマーフィー
主演ダナアンドリュース


コズミック出版の10on1DVDボックスから、どれにしようかなと見てみるシリーズ。


今回は「影なき殺人」とDVDの盤面は、裁判の様子がプリントされていた。解説背表紙をみると監督、

「エリアカザン」

だった。あら!びっくり。赤狩りの対象人としてアメリカの共産化の波に揉まれ、映画監督職を剥奪された監督。
だが、持ち味は力強く、赤裸々に描写する事で有名。スコセッシや多くの監督から尊敬される監督だ。



ナレーションから素晴らしい導入。からのいきなりの殺人シーン。サラッとしてるだけにとても気になる。

物語はニューヨークのとある神父さんが殺された。事件は、目撃者のみ。難航、迷宮入りから犯人の影がみえてくる。だが、しかし、みたいな感じ。

やっぱり、エリアカザンって赤裸々に描くのが素晴らしくて。なにせアメリカガバメントからあんたは映画撮るの禁止といわれた方だ。だがそれは政治的な意味あいだけで。

自由にアメリカを表現していたカザンは、本当に不憫であっただろう。

エリアカザン監督
スコセッシの映画本を読んで借りた「波止場」
労働者といち若者の対立を牧師、恋人を絡め力強く描いた(DVD持参、未レビュー)


本作において、容疑者を取り調べるシーンがある。ここが素晴らしくて、しつこい。よく心神喪失で容疑者は!なんて裁判の争点になる箇所がある。

ようは、おまえがやったんだなというやつ。それを、しつこく執拗にやる様を描いていて必見。この左の警官がいちいち顔をあげたり、顔をしむけたり、なかなかのドイヒーな感じ。

実際多分こんなもんじゃないと思う。容赦ないだろう。
これを、みた時深作欣二の「県警対組織暴力」の川谷拓三の暴力取り調べを想起。こちらは、お前がやったんだろー、暴力、力、暴れる的なくだりが、すごかった。



また裁判において、理不尽な裁判を描く極みの映画。周防正行監督の「それでも僕はやってない」をどうぞ!素晴らしいド傑作です!





心神喪失というか容疑の確認というか、思い出させて、やった風にしてなのか、、、いずれにせよ刑務所なんて嫌になること満載の描写。

本作の面白さは、この未解決事件たる、容疑者が見えて、先が見えてきたと思ったら、今度はそれを、全部ちゃぶ台ひっくり返します。
検察官が容疑者と接見してみて、無罪と思うのです。このシーンもあっさりしてますが、なかなか素晴らしい。そこから検察官にいろいろ取り巻きが金積んだり、市長のポストはどうだ!とかいろいろ取り巻く付属のシーンがいちいち生々しくていいんですよね。
ザ・司法・マスコミ映画のマスター監督、シドニールメットなんかより、半世紀前にエリアカザンはやっていた事に驚きました。

ラストの裁判の弁論、ラストの決着含め、なかなかの仕上がりで、めちゃくちゃひろいもんにしては素晴らしい作品でした!!




さて
エリアカザンが魅せる
エリアカザンの神父殺人事件

やぶ蛇の無罪 

boomerang!=ブーメラン、やぶへびの議論 

ぜひ!






星4、2 エリアカザンの神父殺人事件



1947年
監督エリアカザン。
製作ダリルFザナック。
脚本リチャードマーフィー
主演ダナアンドリュース


コズミック出版の10on1DVDボックスから、どれにしようかなと見てみるシリーズ。


今回は「影なき殺人」とDVDの盤面は、裁判の様子がプリントされていた。解説背表紙をみると監督、

「エリアカザン」

だった。あら!びっくり。赤狩りの対象人としてアメリカの共産化の波に揉まれ、映画監督職を剥奪された監督。
だが、持ち味は力強く、赤裸々に描写する事で有名。スコセッシや多くの監督から尊敬される監督だ。



ナレーションから素晴らしい導入。からのいきなりの殺人シーン。サラッとしてるだけにとても気になる。

物語はニューヨークのとある神父さんが殺された。事件は、目撃者のみ。難航、迷宮入りから犯人の影がみえてくる。だが、しかし、みたいな感じ。

やっぱり、エリアカザンって赤裸々に描くのが素晴らしくて。なにせアメリカガバメントからあんたは映画撮るの禁止といわれた方だ。だがそれは政治的な意味あいだけで。

自由にアメリカを表現していたカザンは、本当に不憫であっただろう。

エリアカザン監督
スコセッシの映画本を読んで借りた「波止場」
労働者といち若者の対立を牧師、恋人を絡め力強く描いた(DVD持参、未レビュー)

ジェームスディーンの繊細な瞳にうつる兄弟と親。エデンの東に何をみる。

本作において、容疑者を取り調べるシーンがある。ここが素晴らしいくて、しつこい。よく心神喪失で容疑者は!なんて裁判の争点になる箇所がある。

ようは、おまえがやったんだなというやつ。それを、しつこく執拗にやる様を描いていて必見。この左の警官がいちいち顔をあげたり、顔をしむけたり、なかなかのドイヒーな感じ。

実際多分こんなもんじゃないと思う。容赦ないだろう。
これを、みた時深作欣二の「県警対組織暴力」の河谷拓三の暴力取り調べを想起。こちらは、お前がやったんだろー、暴力、力、暴れる的なくだりが、すごかった。



また裁判において、理不尽な裁判を描く極みの映画。周防正行監督の「それでも僕はやってない」をどうぞ!素晴らしいド傑作です!





心神喪失というか容疑の確認というか、思い出させて、やった風にしてなのか、、、いずれにせよ刑務所なんて嫌になること満載の描写。

本作の面白さは、この未解決事件たる、容疑者が見えて、先がけ見えてきたと思ったら、今度はそれを、全部ちゃぶ台ひっくり返します。
検察官が容疑者と接見してみて、無罪と思うのです。このシーンもあっさりしてますが、なかなか素晴らしい。そこから検察官にいろいろ取り巻きが金積んだり、市長のポストはどうだ!とかいろいろ取り巻く付属のシーンがいちいち生々しくていいんですよね。
ザ・司法・マスコミ映画のマスター監督、シドニールメットなんかより、半世紀前にエリアカザンはやっていた事に驚きました。

ラストの裁判の弁論、ラストの決着含め、なかなかの仕上がりで、めちゃくちゃひろいもんにしては素晴らしい作品でした!!




さて
エリアカザンが魅せる
エリアカザンの神父殺人事件

やぶ蛇の無罪 

boomerang!=ブーメラン、やぶへびの議論 

ぜひ!