星4、7 大島渚監督、アベサダとキチの愛モノがたり



1976年作品。
製作大島プロダクションほか。
製作アナトールドーマン、若松孝二。

脚本監督大島渚。



大島渚の2作リバイバルが決定した時、絶対見たいと思ったのは、「愛のコリーダ」だった。


私のオールタイム映画である「戦メリ」は、「午前10時の映画祭」で鑑賞済みだった。

ポスターは、買って(500yen)すぐ貼った。


ちなみにレビュー!!



「愛のコリーダ」は都合ビデオで2回見ていた。なかなかの超レアビデオだった。やっと見つけてレンタルした。東宝の「短縮版」みたいなビデオで、かなりがっくりした。んでちょっと腹立った。ビデオジャケットも小さい写真がいっぱい貼ってあって不自然なジャケット写真だった。1時間弱だったか。

その体験からちゃんと見てみたいがずーっとある映画だった。これは今も継続中となる。


時たち、やっとみつけて見た「ノーカット版」DVD。しっかり衝撃的だった。特に下半身の描写に驚いた。それから大島渚にハマっていった。30代入ってからの出会いだった。


大島渚監督レビュー以下、おさらい。


大島渚松竹ヌーヴェルバーグの走り、まさしく和製勝手に恋愛残酷にしやがれ物語「青春残酷物語」


 

 

大島渚の素人風ロストフィルム風青春もの


 

 

私の秘かに好きな本作!


唐十郎の歌に驚け!

 「ここわあ~アリババ~♪ベンベロベェ~」


横尾忠則の素晴らしいそのままな存在感。時代の寵児画家をそのまま起用。大島渚ファミリーのドキュメンタリー映画にも見えなくもない。

 

 

 大島渚のコント「死刑首つり編」


 

  

 


まだまだ見れてない感じ。大島渚のリバイバルもまだまだしていただきたい。

動物愛の究極、「マックス、モン・アルーム」がみたい。



という事で令和3年ナンチャラカンチャラ禍でも、行きたいやつは行く主義。見に行ってきました!

沢山のお客様いらっしゃいました。


当時シネウインド


もうね、凄い映画だった。

終わった後のなんていうんだろうなー凄いエッチな映画を見た余韻。

完全にラブストーリー。セックスラブストーリーだった。

それこそやってやって、金工面して、やってやって、臭み出して、アブノーマルプレイに手だして、最後合体、愛の手術して終わるという実話映画化のお話し。

こういう若いカップルいるっちゃいるでしょ!いやアブノーマルプレイした!みたいなカップルは、日夜今もいるわけで、、ナニはキラないけど。どこぞのホテルやどこぞの部屋で営みは続く、、。サダとキチが違うのは、やり続ける。悪口言われてもやる。しかも見せてる!!あげくにナニを切るから凄い。真面目に施行し、歴史に残る。だからスゴいのだ。


こんなんみたら今時の映画がいかにソフトで内容弱めかがわかる。強烈ビンタの何者でも無いくらい凄い。インパクト半端ない。


「生本番やっただろ!裁判だよ!」で裁判闘争、無罪といういわくがついております。これは「キネマ旬報」で本一冊発売されていた記憶。

調べたら(三一書房さんでした、。)メルカリからの転用写真。

この裁判闘争をおった本あり。だって気になるもんね!映画の裁判って。しかも猥褻かいなかって!だから読んでみたい。

「日本初のハードコアフィルム」という言い方は、あながち間違ってない。それくらいの本物のガチガチの絡みを感じる。阿部貞とキチの実際あった恋で愛だ。


松田瑛子の耳にタトゥーがあった事を修復版で発見した。サソリかな?!


私は藤竜也という俳優は、本作初めて見てからなにみてもこのギラギラした藤竜也の裸体とともに忘却ならないインパクトが刻まれた。
ヌーヴェルバーグのはじまりは、オオシマさんだったかもバイゴダールは、凄い一言だし、わりと信憑性高めな目線。ゴダールは溝口健二や大島渚を見ていた情報はあり。



このサダ・キチの物語は、大島渚だけでなく、大林宣彦の「SADA」や田中登「真説阿部定」がある。


こちらも現在なかなか見れない大林宣彦のサダ。黒木瞳主演。


こちらは力作なエロスより。



本作の凄い所は何か?


それは2人の愛の盛り上がり、性愛シーンの過激になってゆく所だ。2人のセックスがどんどんアブノーマルになっていく。そしてそれを演じる藤竜也と松田瑛子がリアルに演じている。このリアルは、実際に「生」でやっているところだ。


「ハードコアフィルム」といわるゆえんは、ここ。


食材をナニするシーンやら結合シーンやら実際に撮影した。よって本作は「猥褻」にあたるのでわないか?と裁判になった。確かになんか出し入れしている風。これが気になって気になってしょーがない為、この思いは「クライテリオン版愛のコリーダ」を買って見るをやりたいと思う。


  

 

ちょっとやり過ぎかな?的子供の裸のシーンや殿山泰司のシーンもある。いかにも「ザ・アブノーマル」的演出。


藤竜也、松田瑛子の表情がリアルなのだ。



松田瑛子は、これが初主演。本作の過酷撮影をやって頂ける女優さんだった。藤竜也は、次作「愛の亡霊」も出演。キチの笑いながら、アブノーマルを許す男気、必見。


あと基本的に部屋ばかりうつる映画なんで、時々外がうつると著しく解放感がある。雨のシーン、兵隊行進シーンなど必見。これはロマンポルノを見ているとたまにある抜けの解放感の法則。部屋部屋部屋部屋からの外の光眩しいみたいなやつ。


やっぱり、この頃の大島渚は、まさしく世界に向けて作品を俺は発表するぞぉーみたいな情熱は、間違いなくフィルムに宿っていて、この70年代後期から一連の作品は、もはや神がかっているとしか言いようがない。誰も近づけない感じがある。日本じゃなくフランスと合作してもうやりたい事やります的我がまま完全制覇という感じ。


ラストカットが私は

とてもつない姿の2人がうつしだされる。あの姿は一生忘れられない愛の結晶なんだと思った。







さて

大島渚のまぐわいの愛、サダ・キチのラブストーリー  


ぜひ!

疲れるかもしれませんが、それほどこの愛は本気な愛の物語を表現したと思った。


ご覧になってください。


追記

実際問題。冷静に考えてよ。

セックス、ガチでやってる ところフィルムにおさめる。実際の俳優使って。

脚本は阿部サダのもの。

性器露出、アオカン、異物挿入、スワッピング(酒池肉林)、レイプ、拘束プレイ、首絞めプレイ、、、死。

これを全部やったんだと!!それだけですごいよね。


世の中五万とあるエロス映画やらB級エロスやらあるわけじゃないですか、、。その全てを凌駕するというね。


若松孝二が製作して、崔洋一が助監督なんだもん!最強タッグだよなー。


いやはやまいりましたの映画でした。ある意味2021年のダントツ1位作品でした。なぎ倒すよこのセックスは!!脳みそかき回されました、はい。だからこそ、クライテリオン版がみたいわけで、クライテリオン版買ってみたらまたブログします。見たいもんね!!やっぱり!