星4、4 
大林宣彦のニューシネマヒストリーオブ日本ストーリー



新潟では、2020年9月。期間限定上映ティジョイ新潟にて見てきました。


寝かせ過ぎて申し訳ない。
傑作の分厚さ、のぶとさ、表現出来ない大量さでなかなか言葉にできませんでした。

端的に言うと
「この空の花」から続く、大林宣彦監督の地方映画からの歴史クロニクル映画の語り口がでてくる。

 

 

前作唐津のお祭りから戦争をたぐる「花筐/HANAGATAMI」にも登場。原作檀一雄から、戦況下の学生たちの青春ものから次第に戦争にシフトする。そんな大林三部作。

今回は海辺のとある映画館を舞台にスクリーンの中から観客席から、はたまた上空まで?!展開。大林宣彦の近現代史ヒストリアンという感じ。
別名すれば

大林宣彦の近現代史~庶民派演劇団を通して

ともいいかえられる。

ていうかこの社員みてください。
板垣退助のイナガキゴロウ
坂本龍馬の金八先生
西郷隆盛のムラタタケヒロ(笑)


写真を見るとミュージカルか?楽しいんか?「ラ・ラ・ランド」か?みたいな思いはギタギタに裏切られる。
さながら、やっぱり、いやいや、大林監督の「この空の花」を大盛りチューブでトッピング味つけして、食べてる最中にちゃぶ台ひっくり返された感じでしたってどないやねん!

もうとにかく凄いのよねー。何がすごいのかというと。
画面テロップ出しまくり
チョイ役出まくり
映画の映画かなーと思いきや
「ニューシネマパラダイス」やら
「カイロ紫のバラ」やら
歴史人物的キャラ出まくりで、映画の中の歴史を戦う物語。

スクリーンに映し出された海辺の映画は、いつしか近現代史、からの、演劇集団へ、はたまた「ソラ」へ舞い上がる。

どとう過ぎて、ついていけないのもわかりそう。だが、本当に大林監督が病をおしてでも作りたかった世界観を集まるべくして編集編集編集しまくった。

大林宣彦監督の最後の近現代史映画幻想スペクタクル。

私ももう一回見ないと、何をかいわんや作品!

素人の子役の方を大抜擢し、かつヒロインとして出まくるという大林女優化現象も取り入れつつ、物凄いカオスが押し寄せる。

話しが飛びまくるなんて当たり前
大林どアップカット
グリーンスクリーンに展開する映像絵巻もの
押し寄せる音楽
間延びしたかのような3人若手の掛け合いドラマ。この間延びとはっきりしたテロップと編集リズム高速が繰り返し恐う感じ。

こちらも2020年!ちから強い作品!力作です!

🎵ハッピーえーーンド

まで
まさしく大林戦争三部作を締めくくるのにふさわしい遺作となっていた。



頭の中がゴチャゴチャして、もう一度見てみたい作品だ!


さて
大林宣彦監督のニューシネマヒストリーオブ日本ストーリー


大林宣彦監督ファン
戦争三部作ファンは!ぜひご覧おすすめ!
凄いので!
ぜひ!