星5つ 深作監督、市に浮かぶ湯気の暴
さて、全国で展開中の「午前10時の映画祭」

今年2014年の年末最後、這ってでも行きたかった、作品。そして、なくなってしまった文太さんを見たかったのも含めていってきました。
それが、深作欣二監督(以下フカキンと記載)「仁義なき戦い」

予告
出会いは、20代で一回挫折していました。そして自分の印象も、ほかの続編とは、
全く違う印象の 第一作の「仁義なき戦い」なんですね。そして今回見てそれは、いっそう強まりました。
ちなみに 続編以下、、、。
そして自分の中の「仁義なき戦い」のすみわけというか、区分けは、こんな感じです。「広島死闘編から頂上作戦」は、別物に見えますし、サーガ・三部作に見えます。そして脚本笠原和夫が、第4作まで執筆で作品性格が貫かれてる気がします。
完結編以降は、「仁義なき戦い」のスピンオフの捕らえてます。
あと僕のエポックは、「頂上作戦」かな!キーポイントは、小林旭です。
【関連作品】
仁義なき戦い(1973) | シリーズ第1作 |
仁義なき戦い 広島死闘篇(1973)
| シリーズ第2作 |
仁義なき戦い 代理戦争(1973) | シリーズ第3作 |
仁義なき戦い 頂上作戦(1974) | シリーズ第4作 |
仁義なき戦い 完結篇(1974)
| シリーズ第5作 |
新仁義なき戦い(1974) | 新シリーズ第1作 |
新仁義なき戦い 組長の首(1975) | 新シリーズ第2作 |
新仁義なき戦い 組長最後の日(1976) |
ということで、
デズニー映画や青春日本映画で多くのティーンが朝からわくティージョイで
4、50人の菅原、フカキンファンで埋め尽くされた 午前10時15分上映開始で見てまいりました。

今回見て この一作めって やっぱり 菅原文太の代表作であり、文太さんが、やくざになっていく 戦後闇市から出発する 広野昌三の物語である。
見て素晴らしく思い直しましたね、、、、。
菅原文太を見たければ、まずこれだと思いますし、、、
任侠、やくざ映画、日本のアクション映画の基礎に相応しい映画であると
つくづく思いました。
文太アニィが組織に入り
金子信夫のおやっさんに翻弄され
名台詞の数々に
男ぎ感じ
怒りたなびきながら
多勢の組織構図にもみくちゃにされながら
隠れながら
玉とりにいかれながら
ムショでかんがえながら
男になる 玉を撃つ主役の菅原文太が、
戦後原子爆弾の暴力の次に 闇市から浮かんだ貧しき地から湯気のように沸き立つ暴力を魅せてくれた
たまらない男の消耗と叫び声を数々の名脇を引き連れて 仁義なき抗争劇を魅せてくれます。
これを見てない日本映画ファンは、はっきりいって もぐりです。損してます。若者で見てない方は、ぜひです。
梅見「不良番町」辰夫とこんなに素晴らしい血のさかづきを交わしていたんですね。けどこの契りは、どこか古い「仁義」にもみえなくもないです。刑務所のシーンは、必見ですよ。
「詰め」のシーンといい、やくざの通過儀礼をきっちり描いているのも
深作・笠原の名手腕でもあります。基礎たる所以だと思ってます。

この二人フカキンのこの作品でもダブル主役張ってました。

金子の泣きに会場はしばしば 爆笑をおこすそのまるで会社社長の泣きのなにがしのいななき
後ろの田中邦衛の成り上がり方 身のあつらい方
曽根さんの存在感
すべての配役の組織死と詩のあつらいの完璧なキャラ 必見です。

そして狐のような眼光で テっチャンを演ずる 松方さんのびびりと男気とあの素晴らしいラストの死に方こそ、、、深作演出の最たるもんです。

映画の「死」をみろとは、こういうことだと思います。死が決定的になる瞬間があそこにあると感じました。そこをくさいと思うか、しらじらしいと思うか、わざとと思うかは、あなたの感性です。
私は、心底ほれるのです。深作と笠原にほれまくるだけです。それが、2014年のこの未来に上映できる作品だと痛感しました。
あとがないんじゃーーーーーー の切迫した セックス感の素晴らしい性の叫び
ラストのせりふの すりきって 振り切って 怒り疲れた あの文太さんの台詞意味
あのとき 全く響かない自分の若い感覚は、ひねりつぶされ 脳に刷り込まれたような気が今回しました。
さて深作監督、市に浮かぶ湯気の暴
往年のファンのみなさま是非 劇場でごらんなることをお勧めします。
ぶち く○すばらしかったです!!!!
