
若松孝二の海辺の男達は、ブルー 星3.5
予告編
製作若松プロダクション。原作船戸与一。音楽ジムオルーク。脚本黒澤ひさこ、脚本監督若松孝二。
疾走してまるで、「衝突、激突」していったかのような故若松孝二監督。
大人の映画を1960年代から独立プロにて撮影。
アナーキー
反権力
暴力
エロス
をミクスチャーした素晴らしい60から70年代の破天荒殺傷ポルノを自前で撮りつづけました。しかし、すごいジャケですよね、、、。いまじゃなかなか、オリジナルビデオでも、製作きついだろうな。素晴らしいですよこれも。

その中の傑作。昨年見て、痛く驚いた、唐十郎主演の男の幻想、殺戮ホラー傑作「犯された白衣」のDVDジャケ
(紀伊国屋さん「復讐鬼」も発売お願いします。
「浅間山荘」の映画から最後のきらびやかな表現魂に拍車がかり、作り急いだような遺作周辺。
若松監督のテーマである「70年代安保周辺の総括」的作品、
「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」よりネオ「学生運動」付近を掘り下げはじめる。
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 予告
戦争を性から見つめた男と女のまぐあう痛み「キャタピラー」で
世界が揺れます。たとえ、予算が少なかろうと、フィルムじゃなかろうと、見る人がいる限り、評価はされるんだと思います。
キャタピラー 予告
そんななか、早撮りで上映された本作。見に行きたかった作品でした。新作DVD鑑賞となりました。
若松監督の原作物。
なにやら いわくありげな 女性一人。
アラタに改めた井浦新の詰め寄る姿
ホテル
そんな小さい舞台の小品な作品でありました。
しかしアラタさんこと井浦さん。もう、若松監督と出会って良かったですね。これからが本当に楽しみな素晴らしい俳優さんに写り変わりましたね。

時より井浦さんが 過去の若松作品の主演ヒーロー、内田裕也にめちゃくちゃ似てきてるのが、神がかってます。
井浦さんです。

こちらが、最高傑作と思っている

「水のないプール」R-18決定の男のつまらぬ人間採集映画。そして立派なサイコ猟奇ホラー映画。
内田さんが、井浦さんに見えてきます。
(DVD再発売お願います)
滝田監督の「コミック雑誌はいらない」の裕也さん。井浦さんに似てると思いません?

物語りは、とある男のいざこざ。たどりつくのは、とあるホテル。
そのホテルには、白いドレスの女性がそこに、、、。
男達の共同幻想は、そこに何かを見つける、、、、。
ジムオルークのすすり泣くような音
裸で走り回る若松監督の基本テーマ 「裸の疾走」が出てきます。
女性信仰、女体信仰チックな描写であり、度重なる、若松イメージが炸裂していきます。
まるで犯罪を内包する、女性の悪しきぬくもりかの様な本作。
片山瞳のその唇と歩く姿
井浦新の忠誠と表情
地曵豪の恨みと変わり方
若松監督の気分は、さながら共同幻想は、ブルーに、カタギニ沈んでいく。
シンプルでよかったです。
さて
若松孝二の海辺の男達は、ブルー
学生運動は、海の体に消えていくを
ぜひ
若松監督です。日本のアングラながらも自分のスタイルのみ貫いた、素晴らしい反、変、権力の塊のうよな作家であります。初期60年代の作品がレンタルされてほしいですね。
