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星4つ

塚本監督のこわれゆく女

塚本晋也フューチャリングCocco


ベネチア映画祭オリゾンティ部門グランプリ受賞。

怪獣シアター提供。企画、美術、主演Cocco。製作、編集、美術、主演、監督塚本晋也。



出会いは、雑誌「ビデオでーた」のJHV(ジャパンホームビデオ)の広告

「鉄男」の文字と

田口トモロオさんの鉄と顔面が加わったインパクトダイの顔

見て、衝撃、速攻ダビング時経てDVDゲット。

そこからの塚本晋也ファンでございます。

カラーになってフル総天然色鉄男装備「鉄男2」

さらにリメイクイン海外に変鉄した「アイロンマン鉄男」。本作をもって「鉄男」トリロジーに終止符をうつ。

他商業ベースにのりかけた塚本晋也が描く江戸川乱歩「双生児」

テケテケモンスターの学校蘇り「妖怪ハンターヒルコ」

バックトゥザベーシックに近い、ミニマムな製作費からの「鉄男魂」、痛い夢に閉じ込め痛められた近年の傑作「ヘイズ」

変質な見つめる、見つめられラブ「6月の蛇」

塚本晋也版ネオ「タクシードライバー」的バイオレンス東京「バレットバレー」
そして私の大好きな一作で、
我が町劇場シネウインドで見た

ボクシングと怒りと痛みと顔面たこやきのような腫れわたるラブ「東京フィスト」

そんな出会いのなか塚本晋也最新作が

「♪飛び魚のアーチを、、。」で耳馴染みあった、瞳が印象的なミュージシャンCoccoさんとコラボレーション

確か是枝監督も映画撮ったよなぁと思いながら

時たちベネチア映画祭の受賞記事に驚き

ようやく越後新潟わがシネウインドにて上映されることに

デイタイム女性ファンおおき劇場にて鑑賞してまいりました。



平たくちゃかして言うなれば

「Coccoの子育ては辛いよっ、塚本晋也版」てなかんじ。

まさしく
カサヴェテス「こわれゆく女」、塚本晋也版
「こわれゆくCocco」

「壊しゆくKOTOKO」

「鉄男」ならぬ精神的「鉄女」

のような映画でございました。

勿論

いつもの塚本晋也爆音スタイルで

おおくりする

Coccoさんの悩みをフィクショナルに包みながら

Coccoさんのリアル子育て生態ドキュメント

のような体裁。

Coccoファンは、見るに耐えたいかもしれませんが、必見。

本作は女性のシンパシーが得られやすい映画ともいえます。

物語はCoccoさん演ずるシングルマザーKOTOKO

日常の生活ときしむ不安に苦しむ姿をディープな痛い映像と爆音で突っ込んでくる

塚本晋也ムービーでございます。

やわな映画ではございません、Coccoさんの激しい喜怒哀楽

不安、責任、都会、セックス、痛み、ラブ、偏愛、憎しみ、傷

塚本晋也ワールドの通例世界観を

Coccoさんに託し

ネオ「東京フィスト」よろしく

激しい愛の不安残像を魅せてくれます。
それはひたすら痛みに似た痛々しいラブをひたすらぶつけます

他人に

自分に

生活全般に

救いは故郷か?

子供か?

歌なのか?

激しいPG12描写とゲキブレ映像に

気絶シネマ的ふれこみでしたが、実際映像酔いされた方いらっしゃったみたいです、ご注意ください。決して楽な映画ではありませんが、女性にはある意味ビンビン感じられる「こわれゆく」が表現されていると思いましたね。

私は
ラスト付近の美術シーンが特に素晴らしかったですねー。

塚本晋也の「シャイニングハイツ」
「シャイニング子育て」Cocco版のような趣

確かにシネコンでは、かけれない

まさしく塚本晋也自腹切り製作費に相応しいフューチャリング
ネオ東京子育てフィスト

人間日常生活密着ホラー

を体感してまいりました。

Coccoファン
塚本晋也ファン勿論必見!

さて塚本晋也版こわれゆくCocco

鉄女Coccoの叫び

Coccoの揺れ

塚本晋也フューチャリングCocco

是非響かせてみては、いかがでしょうか?



追伸

塚本監督、やっぱりこういう小品なマイペース作品の方が私は断然好きな塚本晋也大好きっ中年です。