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星5つ
フェリーニのシティオブウィメン


1980年脚本監督フェデリコフェリーニ。

オールディーズ鑑賞していますとこれは見る年齢が間違っていたんだなぁと思う作家がいます。

欧州イマジネーションの大家フェデリコフェリーニです。

フェリーニは、二十代前半名作ガイドを見て借りた

「ハッカニブンノイチ」と「甘い生活」

共に何も残らず、甘い生活に至っては長いなぁすら感じたしだい。今度再見しよう。


しかし三十路オーヴァーサーティ過ぎ

フェリーニの羞恥肉肉林林、性と肉欲とわがままと裸と奴隷と残酷と美少年の祭典「アマルコンド」で殴らたような

圧倒的な世界観

に打ちのめされました。

やっと別れる年頃なんかなと。

そしてフェリーニ愛すべき「ローマ」を

自由奔放なイメージの連鎖で繋ぎ止める「フェリーニのローマ」
を見てまたまたうちのめされました。

フェリーニの中期二作品でしたが、その「想像力」だけで作り上げた

造形美、舞台観、世界観の素晴らしさにただただ驚くばかり。

私はこのような作風境地に至ってる作家って

黒澤明(代表作品「夢」)
ベルイマン(「第7の予言」)

フェリーニ(「サテリコン」)

(ホドロフスキーもそんな感じ)

の三人かなと漠然と思ったりします。

イマジネーションだけで純粋に造形して世界観を作る映画監督という意味で。

という事で前から気になっていたビデオジャケット

マルチェロマストロヤンニと日本の「能面」

タイトル「女の都」


フェリーニの世界観の一つ「女性崇拝、女体巨体信仰巨体熱望主義」

そんな世界観なんかな?と思い東映ビデオ鑑賞。DVDも再発売していました、DVD裏ジャケットに掲載の

夏木マリさんの

素晴らしい本作に寄せる

愛らしいコメントがみる気持ちを高ぶらせます。


まさしくフェリーニが魅せる

女の園

フェリーニ都市国家「女性」

を見させて頂きました。


フェリーニ映画の案内役いつもの
マルチェロマストロヤンニ
美しい女性に魅せられ

フラリ

途中下車

そこに女性に関する全ての言説を閉じ込めたような謎のホテルへ導かれます。


そこからはまさしくフェリーニワールド

性、女性、男性への愚痴、セックス、思い出、猥雑な造形物満載

まさしく「女の都」のごとく

フェリーニイマジネーションが炸裂しまくります。

本当に面白いですよね、先が絶対読めません。

想像についていけない方は、
何一つ面白くありません。

論理的で饒舌な映画が

さも
お硬い映画みたいに思えてきます。

フェリーニの素晴らしい女性像の数々に我々は

迷いまくる
駅に帰りたがる

マルチェロマストロヤンニとともに旅をします。

ラスト付近のイマジネーションの世界観は

私もわかるなぁとかなり頷きながら

ニコニコしてしまいます。
男は得てして
引きずりますよねー。


さて
フェリーニ描く
フェリーニフェミニーナワールド

フェリーニのウーマンシティ


ぜひフェリーニの女性都市、来て見てください!


追伸
フェリーニの遺作を含めもう少し追いかけます。