星3つ
石井隆、名美の見た閃光


1994年、アルゴピクチャーズ提供。撮影笠松則通、脚本監督石井隆。

石井隆の一本槍作品「赤い天使」シリーズ。

訳ありな男の「村木」

どこか性に傷ついた、痛めた女「名美」

そんな2人のセクシャルなラブ模様を魅せる作品群。
1980年代のロマンポルノ時代から時は、名を変え
「ヌードの夜」シリーズに変貌し作品を練り直し続く石井隆の筋通し作品でございます。

そんな今は亡き製作結社アルゴピクチャーズ提供、ビデオ屋に行って、見つけてびっくりレンタル、鑑賞。
物語は、雑誌に通うネタライター的村木。そこの編集者名美。とある事件が屈辱的に名美に襲う、それは赤い閃光の始まりだった。

村木にこの時期立て続けに出る根津甚八。

名美に川上麻衣子さん。冒頭川上さんのドキッとするカットバックからはじまります。

本作どこかミステリー仕立てなソフト猟奇軽いサスペンス風でちょっと驚き。

名美の見せ場である
歪んだエロチックがいまいち怖い方向に行ってしまい、

2人のラブも気持ち薄まってたかんじ。

ラストそれを少しもりあげりミニ意味深な幕切れが良かった。


ドロドロさがあんまりなかったんで少し一般的に見えてしまいましたね。やっぱり村木さんは竹中直人さんがいいなぁ。
根津さん、男勝り過ぎのような気がしました。


サスペンス色の赤い閃光、名美と村木の事件の光は、闇をどのように照らすのか?

石井作品にしては、普通っぽい匂いが私はしました。(いやいや、内容は十分ハードでコアな所々なんですが、連作みている身としてはいささか普通に見えたという事で、、。)