星四つ
ギャスパーノエの無の旅

R18指定。脚本監督ギャスパーノエ。

全国でひっそりと公開。アニエスベーのお墨付きホラーで飛び出したギャスパーノエ。
「カノン」「カルネ」で親子の禁断愛憎を軸に二作、賛否両論の雄叫び。

そして欧州二大俳優、夫婦共演のモニカベルッチ、ジャンピエールカッセル。ガチンコ夫婦の愛か陵辱か?「アレックス」

佳作ながらも変わらないホラーテイストを繰り出してきたギャスパーノエ。

今度の舞台はなんと日本!雑誌で日本の性風俗にがっついてたギャスパーノエの記事拝読。
セックス、麻薬系映画、R-18。

そんな所からの製作なのか?と思います。

物語的にもひねりも厚みもありません。

が、映画構造自体が根底から変でございます。

だって主役の後頭部しか映らない映画ってはじめてかも(笑)

ギャスパーノエのトリップ映像の巻
主人公の麻薬トリップをきっかけに、オール主観的映像でお送りするスタイル。魂の映像スタイルです。

麻薬のトリップした映像が大変素晴らしく、なんか瞼を閉じた時にたまに残像でみえてくるようなブレイン映像が見えます。

トゲトゲした映像がどこか血管?体内の構造のような映像です。

物語は、東京に住むとある兄弟。あることがきっかけで、主人公がとある世界に突入してしまう、まさしくエンターザボイド、無に向かっての旅がはじまる。

映像的な嫉妬心がおこりました。
ある意味輪廻転生の映像処理

途方もないループワープ映像、VFXの素晴らしさ。酔う人がでるかもしれません、注意。

そしてエロスの光り輝く後光は、まさしくラブな光、ミステリアスな東京の光がともります。

ギャスパーノエが描くエンターザアナザーワールド

完全主観映像でおおくりします。

ギャスパーノエの無への道!

大変面白かったです!