


ジェットリーの精武門サーガ
2006年ワーナー作品、製作ビルコン、武術監督「マトリックス」で世界に売れたユエンウエーピン。製作、主演ジェットリー。
2010年、自分思うに最後の超大作スタローンの夢の共演アクション作「エクスペンダブルズ」。その予習として出演者たるジェットリー。彼を追いかけ予習してきました、。ショウブラザーズ作品「阿羅漢」。
兄貴から昔より「ワンチャイ」シリーズは、ヤバいとレコメン有り。友レビ様のレコメンも有り、「エクスペンダブルズ」予習経由で乗っかったジェットリー。
ブルースリー「怒りの鉄拳」をリメイクした「フィストオブレジェンド」、本作のリメイクを見て素晴らしい愛ある新しさに触れてジェットリーをかなり好きになったんです。
それは紛れもない「ブルースリー」への愛を感じました。「フィストオブレジェンド」でのおっしょうさんをなぜか「スピリット」でやっているという事はわかっていました。本作の中村獅童の「なんでだろぅ?」の助演。「ラストサムライ」経由の日本人役、原田眞人監督の存在。私の大好きな作品「バウンスコギャル」や「カミカゼタクシー」。最近ですと「クライマーズハイ」の監督さんです。原田監督は、スタンリーキューブリック監督の「フルメタルジャケット」日本語字幕監修で一仕事しております、とってもキューブリックの完全主義に参ったという原田監督のエピソードを聞いたことあります。なんで、英語はお手のもの。
どんな風にブルースリーから受け継いだ「精武門」の物語をジェットリーが描いたのか、いくつかの「なんでだろぅ」を抱えながらも、「アラハン」みた後すぐ借りて鑑賞となりました、完全に遅まきながらジェットリーにハマった自分でした。
「怒りの鉄拳」から「フィストオブレジェンド」「スピリット」を並べますとどれも素晴らしい刺激に満ちたサーガ、精武門サーガ物語に見えましたね。
ブルースリーのスピリットを大切にして作った「フィストオブレジェンド」。
そして本作でよりジェットリー自身の「クンフー」感、ジェットリーが「少林寺」で魅せた己を鍛えあげ、敵は我にあり的なテーマを実にジェットリー自身の生声で熱演していましたね。
敵を死して、己もボロボロになる姿に涙
再生する素晴らしい農村の静かなラブ、田植えの風、苗を植える植え替える人間愛の教示に涙、
ラストのまるでジェットリー自身の「少林寺」冒頭シーンの演武にドッキングするかのようなクンフーの鮮やかな「かた」に涙
本作を持って「武侠映画」を引退する意味の潔さ。
ジェットリーが演じたい人物をブルースリー作品からきっちり受け取って、自分なりにしっかり作り直そうという「真面目な誠実性」すら僕には感じました。
特典映像ではブルースリーでもジャッキーでもない、ジェットリーのクンフーが詰まっていると話していました。
ショウブラザーズの「少林寺」で演武の達人的アクションスターでデビューしたリーリンチェイことジェットリー。彼がブルースリーの提示した物語にしっかり関わり、自分なら「こう黄さんを演じるよ」という視点で
日本人、西洋人と敵対心よりリスペクトを肝にそえ、監督ロニーユーのハイスピードスローな映像ミックスにまぶした「スピリット」でした。
邦題も良かったですね。
ジェットリーの精武門スピリット、最終的クンフー魂が入った静かで、痛々しくて、地味な心得を流布しようとしたジェットリーに僕はただ、ただ、嬉しい涙がこぼれていました。
なんて素晴らしいカンフー愛であろうか!と、、。
ジェットリーの真面目さ、誠実さに完敗で、乾杯でした。
料理屋での死闘の素晴らしいダークスローな闇と剣の閃光、ヘッドでぶちわる坪の痛み、
ジェットリーが恐らくこだわる「拳」で決める一撃(「フィストオブレジェンド」でも拳でしたね。ブルースリーが「蹴り」で決めるのと明らかに意識して最後の一撃を描き分けています。リーも拳一撃ありますがね。蹴りとか踏んづけとかが多いです。)
西洋東洋と異種格闘する姿
ラストの痛々しい最後の姿
格闘シーン的に言うと幾分スローがかなり入り緩急の面でいささかもたついたり、スピード感のロスも感じます。
「フィストオブレジェンド」の方が「がち」度はまさるかもしれません。
しかし、極力ワイヤー無しでサンセツコン、剣の武具も使用したファイトは必見!
実在したカンフー人黄さんを演じたジェットリー。今も鍛錬に励む「精武門」の成り立ちを全身で演じたジェットリーのスピリットを感じてほしい作品です。
追伸「スピリット」だけしかみたことない方、ジェットリーファンの方、是非ジェットリーの「フィストオブレジェンド」
そして元ネタブルースリーの「怒りの鉄拳」と
精武門サーガ3部作として見ていただくとよりいっそう楽しめるかと思います。
エクスペンダブルズ待機待ちの方、ジェットリー、ブルースリーファン必見のサーガ物語でありました。
(ひとこと)ノーカット版がみたいですね!