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夫婦の火山ストロンボリ
星2つ
1949年作品、脚本ロベルトロッセリーニ(他5人)監督ロベルトロッセリーニ。
昨年よりロッセリーニブーム。イタリアンネオリアリズムブーム、その戦陣をきったロベルトロッセリーニ。
ゴダールの「勝手にしやがれ」の元ネタとされてる「イタリア旅行」、夫婦のすれ違いからくり出す微妙なロードムービーの素晴らしい幕切れ。
トリュホーの「大人はわかってくれない」の元ネタ的、戦争翻弄少年少女物語「ドイツ零年」。
圧倒的な戦争の傷、素晴らしい力「無防備都市」

どれも素晴らしい体験でした。

そしてのこるは、バーグマンと初めて出会った映画「ストロンボリ」、謎のまま鑑賞。

いやー変な映画でしたねー。本作を見て、ロベルトロッセリーニ監督とラブレターを送ってロッセリーニと共に映画製作を決意したイングリットバーグマン。
まるで二人の関係性を映画にぶち込んだような内容だった。
物語としては、本当に小さくせつないお話。イタリア難民キャンプで出会ったバーグマンとある男に恋し、連れ添い、男のもとへ。恋せしイングリットバーグマン、赴いた先は、活火山、壊れかけのレディオの無い家、不満爆発なバーグマン、不満タラタラバーグマン。バーグマンは若干ふくよかな印象で、若いです!バーグマンファンは、必見!

そんな二人にある日、ストロンボリの災いが降りかかる。

あまりにも、唐突な「ラスト」に若干笑う。

まあ全体的にロッセリーニ作品だいたい唐突で笑えたんですが、。
ロッセリーニとバーグマン、夫婦二人の祈りにも私には、見えました。

しかし、冷静に考えて変な映画です。

だって省略するとバーグマンの愚痴の映画です、はい。
それは、バーグマンのその時、置かれた二人の関係に見えますね。
行きなり来た美人な女優さんをいきなり拷問のような精神的にキツい現場に放り込むロッセリーニってイジワルだなぁーって思いました。
だけど面白かった、唐突なのはいつもの事なんですがね、、力強い本来ロッセリーニが持つ圧倒的な映像の力のようなものがバーグマンにのりうつり、ふらふらするロッセリーニ映画のようでしあ。

夫婦の火山ストロンボリで一体何か?
ロッセリーニ、イングリットバーグマンファンは是非!レアなソフトなためなかなか視聴難しいですが、。