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キャロルリード遺作の探偵
1972年、原作脚本劇作家であるピーターシェイファー、自分の一幕物を映画用に脚色。監督キャロルリード。「第三の男」「追いつめられて」等々オールディーズサスペンスの英国巨匠の遺作。「午前十時の映画祭」で未ソフト化なのに、なぜか選出され上映となった作品。要望が多かった?そうなんだ?私には、なぜだか本プログラム中、場違いな作品にずーっと見えてました。ミアファロー主演、同じ時期の私のお気に入りミアの映画「ジョンとメリー」と何が違うラブストーリーなのか?確認鑑賞、三十名ほどいらっしゃいましたかね。
物語は、公認会計士のダンディな英国紳士がミアファローと結婚。ダンディさんは、御託の多い、ウンチク学識、芸術ラブなインテリ。一方ミアは、天真爛漫で、気ままな女性。そんな二人にミアの浮気疑惑が浮上。英国紳士は、陽気なトポルこと呑気でお人好し探偵を雇いミアを尾行。いつしか不思議な三角関係に!結末はいかに?
なんだかとってもロジカルな恋バナを聞いたようで、ちょっと堅苦しかったかな?という感じでした。まさしく舞台劇にうってつけの流れ展開、ラブをすべて言語化し、ラブをとうとうと伝え合う、なんと健康的な三角関係。さすがと思ったのは、ミアファローのなんてことない、自然な表情は実に素晴らしかったですね。一方ミアファローの旦那の英国紳士がなんか、つまらないキャラクターでガチガチな男、なんかその硬さから物語にイマイチ乗れなかったです。なんで、探偵の陽気な男に感情移入する結果に。なかなか、強引なルールに乗っかった恋バナ話とも言えます。だって私について来てってあり得ないでしょ?っての!と思います。
イギリスの風景がまた、美しく切り取られていました、必見。なんか良い音色だな?と思ったらやはり、007のテーマでお馴染みジョンバリー先生でした。テーマ曲といい素晴らしい、ベース音が「ズンズン」してて良かった。
なんか、正直何度みてもスゴいというレベルには、自分からは見えない小品なラブストーリーでした。
あと、本作なんで、ソフト化しないのか理由が妄想予想ですが、わかりました。それは、劇中映画が四本ばかし写ります。英国ハマーホラーが写されてました。ウ゛ィンセントプライスも映りました。恐らくこの権利関係なんじゃないかなと無駄な予想をしました。
キャロルリードが魅せた素敵な恋の探偵物語、三人称の素晴らしい回想が魅せるキャロルリードの探偵恋バナ。是非ゴゼジュウでお楽しみください。星は、ジョンバリーの音楽に星ひとつオマケ。追伸ソフトしてくださーい!