星3.5  ラリークラバットはどこで?誰だ?



1946年
脚本監督ジョセフマンキウィッツ
脚本マーヴィンボロウスキー

久しぶりの10in1の映画集、コズミック出版の映画コンピレーションから1本見てみたシリーズ。

「野望の世界」から見てみた。
まだ「真昼の暴動」しかみてない。1番最後に収録されてた「記憶の代償」をみてみた。ちなみに1回挫折。2度目の挑戦。

記憶がないから取り戻していく、思い出していく、犯罪に巻き込まれる系の物語。

ヒッチコックやら2時間ドラマでもよくあるテーマ。ヒッチの「白い恐怖」「北北西に進路をとれ」 、「ダイハード3」もまあ、アクション増し増しのあっち行け、これやれ、そこやれとか振りまわされアクションだった。

本作、シナリオ的にかなり、説明説明ばっかりで。主役は
「ラリークラバット?」
「ラリークラバット?」
あんた何回言うんだよ!と思いつつ、ハーレム式に次へ次へと展開。ラストも特に何かはなかったけど。

こういう次々に場面移動するドラマは、2時間火サスドラマだと名所、形跡をわざと結んで展開するって長所がある。
本作だと食事シーンに手長い観音様がうつるアジアレストランが出てきて面白かった。また導かれた所が保養所だったり。

物語は、戦争で怪我をした主人公。顔が、ジョントラボルタ似の中東系の感じ。思い出していくうちに、ラリークラバットという人物からお金を受け取れる事に。そしていろんな所に出会いや因縁が待ち受ける、はたして?私は誰?ラリークラバットの正体とは?みたいなお話し。

左主人公。「ラリークラバット?」隣は謎の協力者。
トラボルタとレイリオッタのような顔つきの主人公。あまりニコリともしない、なんでこの主人公をあまり応援したくないという不思議な心理。


落ち含め(ラストのラストもなんで?あんたが締めるみたいな妙なオモロ)、ラブもいちおあるが、。脇役の女優がいきなり歌手で歌うたったり、へんな所 照明がこだわってたり、サウナがでたり、ところどころ面白かった。

 監督のジョセフは、私の大好きなバックステージ物「イヴの総て」の監督さん。女優になってみたらのこんな感じの素晴らしい物語。マリリン・モンローは超脇役だ。


ラリークラバット自体の回想やらラリークラバットのドラマ一切無いのでかなり残念。全部台詞で、唯一最初の導入だけ戦争病院の所は一人称ドラマでグイッと引き込まれるが、行動するようになると緊張感もなく、サクサク進みかつあんまり盛り上がも無い。が、 ところどころ妙にひっかかるポイントがありそこが面白かった。

水晶玉おじさん。
 その水晶玉は、ウソさ!って嘘かい!って突っ込ん(心のなかで)


良心的な警察官のキャラやら(なかなかこんな良心的警察官いなそう)、保養所の見張り、患者とうとうひっかかりポイントがよかった。




さて
ジョセフ監督のラリークラバットを探して?

面白かったというか2回目でようやく見れた作品でした。