例えば Youtube で、Roland GAIA SH-01 で作ってみたい音を見つけたとする。
Gemini にこう聞いてみると結構突っ込んで教えてくれる
「Roland GAIA SH-01で、この動画のTB-303の音が出したいのですが、SH-01 のセッティングを考えてください」
Gemini
動画で鳴っているTB-303特有の「うねるようなアシッド・テクノ・サウンド」は、 単一のオシレーター(ノコギリ波)と急峻なフィルター、そして歪みエフェクトによって作られています。
SH-01は3つのトーンを重ねられますが、TB-303のタイトな音を再現するために「TONE 1」のみを使用し、他のトーンはオフ(消音)にしてください。
セッティングの手順とパラメーターの調整目安は以下の通りです。

1. 基本設定(TONEの選択と発音モード)
- 使用トーン: パネル左上の「TONE SELECT」で [1] のみ点灯させます([2] と [3] は消灯)。
- 鍵盤モード: 右下のKEY MODEで [MONO] をON(点灯)にします。
2. OSC(オシレーター)セクション
TB-303の基本波形であるノコギリ波を選択します。
- 波形(WAVEFORM): SAW(ノコギリ波)を選択
- PITCH: C(中央)
- DETUNE: 最小(0)
3. FILTER(フィルター)セクション
ここがアシッド・サウンドの最も重要なキモになります。
- フィルタータイプ: LPF(ローパスフィルター)-24dBを選択 [1]
- CUTOFF(遮断周波数): 低め(8時〜10時の方向)に設定。演奏しながら大きく動かすツマミです。
- RESONANCE(共振): 高め(2時〜4時の方向)に設定。独特の「ミョンミョン」した成分を強調します。
- ENV DEPTH(エンベロープの深さ): 高め(2時〜4時の方向)。
- FILTER ENV(フィルター・エンベロープ):
- ATTACK: 最小(0)※音がすぐに立ち上がるようにします。
- DECAY: 短め(9時〜11時の方向)。短くすると「ツクツク」、少し上げると「ビキビキ」したファンキーな減衰になります。
- SUSTAIN: 最小(0)
4. AMP(アンプ)セクション
音量の時間的変化を歯切れよく設定します。
- AMP ENV(アンプ・エンベロープ):
- ATTACK: 最小(0)
- DECAY: フィルターのDECAYより少し長め(10時〜12時の方向)
- SUSTAIN: 最小(0)※ゲートタイム(音の長さ)を短く切るため。
- RELEASE: 最小(0)
5. EFFECTS(エフェクト)セクション
動画のザラついたエッジのある質感は歪みによるものです。
- EFFECTS 1: [DIST](ディストーション)または[FUZZ]をONにします。
- CONTROL 1 / LEVEL: ツマミを上げて音を少し潰すように歪ませると、TB-303特有の凶悪なアシッド感が増します。
この動画の場合、どのアルペジエーターのフレーズを使えばいいでしょうか?
動画のような16ビートのアシッド・テクノのベースラインを再現する場合、SH-01の内蔵アルペジエーターの「フレーズ・スタイル」の中から、ベース用の16分音符系シーケンス・パターンを選ぶのが最適です。
具体的には、以下のいずれかの設定を試してみてください。
1. おすすめのアルペジオ・パターン(バンク&バリエーション)
GAIAのアルペジエーターは全64種類(8バンク × 8バリエーション)あります。TB-303のフレーズに適しているのは、アップダウンのある単音ベース用フレーズです。
- おすすめ設定:バンク【2】 または バンク【3】 の各バリエーション
- このあたりのバンクには、16分音符で細かく発音するテクノ/ハウス向けの「Bass Phrase(ベース・フレーズ)」が多く収録されています。
- 切り替え方:
- [ARPEGGIO] ボタンを点灯(ON)させます。
- [ARPEGGIO] と [BANK] ボタンを両方押しながら、ナンバーボタンの [2] または [3] を押してバンクを選びます。
- 最後に [ARPEGGIO] を押しながら、ナンバーボタンの [1]〜[8] を順に押して、動画のノリに一番近いパターン(16分音符でハネていないタイトなもの)を探してください。
2. 演奏・同期の手順
- 鍵盤を1音だけ(ルート音)を押しっぱなしにします。
- ※フレーズ系のアルペジオは、和音ではなく単音(1音だけ)で押さえることで、自動的にその音階に合わせたベースラインが構築されます。
- テンポ(TEMPO)を、動画のようなアシッド・テクノの速度(目安:BPM 135〜145 あたり)にセットします。
- 前のステップで設定した「FILTERのCUTOFF」や「EFFECTSのDIST」ツマミを動かしながら、フレーズの鳴り方を確認します。
3. フレーズが合わない場合の「裏ワザ」(フレーズ・レコーダーの活用)
もし内蔵の64パターンに「これだ!」というフレーズがない場合、GAIAに搭載されている [PHRASE RECORDER](フレーズ・レコーダー) を使って、動画のフレーズ(または簡単な8〜16ステップのループ)をご自身で直接リアルタイム入力するほうが、より動画の雰囲気に近づけることができます。
耳コピまでしてくれます
フレーズの耳コピをお願いします
動画のTB-303(およびTB-03)で鳴っているフレーズを耳コピしました。
アシッド・テクノの王道を行く、1拍半(3拍)の周期でループしながら小節をまたぐ「16ステップ」のフレーズです。このズレ(ポリリズム感)が、ベースラインに独特の疾走感を生み出しています。
GAIA SH-01のフレーズ・レコーダーや外部シーケンスに入力する際の、音階・タイ(スライド)・アクセントの構成は以下の通りです。キーは Cマイナー(ハ短調) です。
🎵 フレーズの16ステップ構成
テンポ(目安): BPM 135 〜 140
基本の音の長さ: すべて「16分音符」
ステップ 音階(ノート) スライド(タイ)/ アクセント ニュアンスの解説
1 C(低) フレーズの頭(ルート音)
2 C(低)
3 E♭(高) 【Slide】 次のCに滑らかに繋がります
4 C(低)
5 G 【Accent】 5歩目で少し跳ね上がる強調
6 F
7 休符(消音) ここで一瞬音が切れてノリが出ます
8 E♭(高) 【Slide】
9 C(低)
10 C(低)
11 B♭ 【Accent + Slide】 最も「ビキッ」とフィルターがうねるポイント
12 G
13 F
14 E♭(高) 【Slide】
15 C(低)
16 休符(消音) 最後のステップ。1ステップ目へ戻る
※「低」は基準になる低いC(ド)、「高」は1オクターブ上のE♭(ミのフラット)を指します。
🎹 GAIA SH-01 のフレーズ・レコーダーで入力するときのコツ
GAIAの [PHRASE RECORDER] でリアルタイムに手弾き入力する場合は、正確に上の通りに打つのが難しいため、以下の簡略化した弾き方でループ録音するのがおすすめです。
- メトロノーム(BPM 138前後)を鳴らし、1小節(16拍分)の中で 「ド・ド・ミ(高)・ド・ソ・ファ・(休)・ミ(高)…」 と、上の音階の流れを意識してノリ良く1ループ分だけ弾いて録音します。
- 再生(PLAY)しながら、鍵盤を押しっぱなしにする(レガート)部分を作ると、GAIA側で自動的に音が繋がり、303らしいスライド感が生まれます。
このフレーズをループ再生させながら、前述した FILTERの「CUTOFF」と「RESONANCE」 をゆっくり動かせば、動画と全く同じ、脳に刺さるアシッド・テクノのグルーヴを完全に再現できます!
こんな具合です。すごい!!(但し実際にセッティングしてみると結構嘘が混じっているので後は自分で修正することが必要)