さて、1954 Stratocaster レプリカ の ピックアップ交換から、結局改造がとまらず、ピックアップセレクタースイッチとポットの交換に挑戦することになりました。
先にスイッチが届きました。
Fender 純正 5-Position Stratocaster® Pickup Selector Switch これが一番安かった(不思議だ?)。

早速検品ですが、構造が分からず、WEBを検索します。
ところが、こういう図を挙げて、ご丁寧に蘊蓄を語るブログはたくさんあるのですが、スイッチの方向(取付の向きとスイッチのポジション)が書いていないためにまったく役に立ちません。だって、スイッチから出ている接続端子は上から見ると左右対称なので、こんな番号振って説明しても、向きが分からなければ意味がないのです。

重要なのは、スイッチの取付がどの向きにある時に、スイッチレバーをどのポジションにしたら、信号の流れがどうなるかを説明することなのです(まあ、人によって何の知識を要求しているかによりますが、この図には何の意味もないことには違いありません)。
で、Fender Pre-Wired Strat Pickguard の写真を見ると、真鍮の金具で固定されている側をギターの下側に向けてとめていることが分かります。
これを基に,スイッチの向きに注意してテスターで接続を確認すると以下の通りになりました。

まず、第一に、手前4つと向こう側4つの端子には、電流の接続はありません(だから、出来上がりは端子と端子とを結線してあることが理解できます(最終結線図の青い線))。

レバーのポジションと電流の結合具合は以下の通りです。

これで、この出来上がりの結線(下記最終結線図)の仕組みが理解できますね。
最終結線図

1.ピックアップから来た Fender なら白い(HOT)線のつなぐ順番がピックアップの並びと逆の位置になっていること
2.残りの3つのどの端子とも、内部でつながっている端子どうしを結線して(青い線)、もう片方の端子側に電流を流していること
3.Bridge にスイッチレバーを倒すと、電流はトーンコントロールを通さずに、直接 Volume ポットに送られている。そのため Bridge ピックアップにはトーンコントロールが効かないということ
4.Neck と Center のトーンコントロールポットの結線が、これまたポット位置と交差していること
どうでしょう?これが分からなければ断線や接触不良がないか検品できないし、スイッチの取付方向も結線も正確にできないところでしたから、時間をかけて研究して正解でした。