久々に宇宙ネタです。
16日、中性子星が合体して生じた重力波を初めて検出したと米国の観測施設「LIGO」(ライゴ)と欧州の観測施設「VIRGO」(バーゴ)の両チームが発表。
更に合体後に放出された光を多くの望遠鏡(日本の東京大や名古屋大のチームも参加)で一斉に観測し、重力波の発生源となった天体を光で捉えることに初めて成功したということです。
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重力波の存在は100年前にアインシュタインが予言していましたが、あまりにも、微かで、振れ幅は原子の直径の10億分の1。
よく行く三鷹の国立天文台にも重力波の検知器(レーザー干渉計)があるのですが、もっと精度があがらないと、とても望み薄のような雰囲気でした(実際にお話をお聞きした感想です)。

© 1994- National Astronomical Observatory of Japan.
ところが、アメリカのLIGO(Laser Interferometer Gravitational-Wave Observatory)が、グレードアップした検知器で2015年9月に初めて重力波の直接観測に成功。この功績で2017年ノーベル物理学賞を受賞したわけです。

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今後は、重力波天文学(重力波は他のものとほとんど干渉せず、発生源からまっすぐにやってくるので、ブラックホールや中性子星のような天体の深い内部の動きを観測できる)という新たな学問の時代に突入した言われていましたが、その成果が今回の結果となったようです。
そして、今回の観測によって、金などの重い元素はこの中性子星の合体現象で生まれた可能性が高いことを突き止めたことも大きなニュースとなっています。
炭素や酸素などの軽い元素は、恒星の内部の核融合によって(一番最初はビッグバン直後に)水素から次々に(ヘリウム→→炭素→→ネオン→→ まさに、すいへーりーべぼくのふね)造られるが、恒星内部の核融合では、最も安定な鉄ができたところで止まってしまうので、鉄よりも重い元素である、銅、銀、金やプラチナ、最も重いウラン等がどこで生まれたのか議論(超新星爆発説、中性子星合体説など)がわかれていたそうです。
今回の観測で、重い元素が中性子星の合体現場で生まれたとする理論(中性子が多量に存在(中性子星)する高温の場所(合体の現場)では、原子核が中性子をどんどん吸収し、その中性子が陽子に変身して、鉄より重い元素が短い時間につくられたとする考え)と観測データがほぼ一致したということで、宇宙の謎や物質の進化を探る上で重要な発見だそうです。
いま、このブログを打っているノートPCの内部に使われている銅や金が中性子星の合体でできたものだなんて考えると、何か「ワクワク」するのは、私だけでしょうか。