Amazonから、タイムセールのメールが来ていました。
普段はあんまり気にしないのですが、オーディオ関係だったので、ちょっと気になって見てみると、ハイレゾ対応のイヤーフォンのセールでした。
去年の4月の発売で、定価が、17,259円、実売価格でも15,000円ぐらいしていたものが、6,500円で売っていたので、確かに安いなという感じでした。
でも、ちょっとキワモノっぽいエレコムだし、値崩れしているということは、評判も良くないのかと、レビューを見ていると、これがすこぶる高評価(もちろん低評価の人もいますが)なのです。
・期待以上の音質で、低域はリズムが同じ、ベースとバスドラムが聞き分けられるし、広域も素直に伸びていて、人の声もとてもナチュラル
・ELECOMブランドでこの音質はちょっと度肝を抜かれました。突き上げてくるような迫力ある音、とはやや違いますが、とにかく音の解像度が高く、臨場感が凄いです。
など、など。
価格comのレビューでも、評判は上々のようで、
・ハイレゾ対応を印象付けるためもあるでしょうが、頭打ち感が全くなく、素晴らしいです。解像度が高く、しかもささらずスーっと高音域まで限界を知らないように伸びるので、聞いていて爽やかで抜けがよく気持ちが良いです。何といっても、このイヤホンのウリはこれでしょう。他にあまり類を見ないくらい良質だと思います。
・ダイナミック型ならではの色彩豊かな音質です。お値段以上の音質だと思います。ハイレゾを聞きましたがライブ会場にいるようでした。歌い手の息づかいまで聞こえます。
ということで、物欲がふつふつと湧いてきて、その場でポチッとしようかと思いました。
でも、待てよ。家にハイレゾ再生の環境あったでしょうか。ハイレゾウォークマンは持って無いし、iPhone所有者でもない。スマホのASUS Zenhone2は確かハイレゾ対応ではないはず。イヤフォン試すために、ハイレゾ機器を新たにそろえるのは本末転倒です。
おっと、思いあたりました。USB オーディオインターフェイス TASCAM US-200 があるじゃないですか。
192kHz/24bit(サンプリング周波数/量子化ビット)には対応していませんが、96kHz/24bitはこなします。
ハイレゾ音源として売っているものの、スタンダードは、96kHz/24bit のようですので、十分使えそうです。
CDが44.1kHz/16bit ですから、理論上は↓このくらいの音質アップが期待できるはずです。

ということで、Amazonは参考にさせてもらって、貯まっていたヨドバシのポイントを使って、実質5,000円ぐらいの出費でポチッと購入しました。
どうも、自分の「試しに」ということに出せる金額の上限は5,000円のようです。つつましいですね。今どきの中学生でも、もっと、豪勢な暮らししているのではないでしょうか。

早速届きました。「Hi-Res」マークが誇らしげです。
で、さっそく試してみます。
無料の視聴用ハイレゾ音源がインターネット上にあるので、これをダウンロード。
再生ソフトは、定番のフリーソフト「foobar2000」を使ってみます。
インプレッションです。
1.いままで使っていたイヤーフォンと比べてみたら(ちょっと、安すぎたイヤーフォンで、比較にならないかもしれませんが、自分としては良い音がしているとおもっていました)、霧が晴れたようなクリアな音がします。かといって、高音が強調されているわけではなく、高音から低音までバランスの取れた鳴り方です。
2.特に高音域ですが、ここから上は(例えばソプラノ歌手が最高に張りあげるときのような)、もう、音がつまってしまうのではないかと、感覚的に想像してしていたものが裏切られ、どこまでもクリアに延びていく音には感心させられました。
ああ、これがハイレゾ対応と銘打った性能なんだなという感じです。
3.低音も十分にでていて、イコライザーで強調した時のような音圧ですが、無理やり出したブースト感はありません。
4.ただ、他の方のレビューにもあがっていますが、イヤーピースの芯がすごく硬い素材でできていて、長時間では耳が痛くなる感じです。自分にあったものに変える方が良いようです。このイヤーピースで設計してあるわけですから、そのまま使うのがベストなのでしょうが、手持ちのイヤーピースに替えても特に音には変化ないような感じでした。
ところで、再生ソフトの 「foobar2000」 は優れもので、TASCAM US-200 が対応していない 192kHz/24bit の音源も、リサンプリングして再生してくれます。
このイヤホンをしばらく使ってみて、更に、ハイレゾの世界を発展させていきたい感じがしてきました。