さらにこの人はデュオからビッグバンドまでありとあらゆる編成に挑戦していて、しかもそのすべてを不定期的にも継続させているんだから、そのバイタリティーたるや尋常ではない。
僕は比較的大編成の時のマレイさんが好き。
そこでこの1枚。87年にCハリス、Jパーセル、それにデビューしたて、きれまくりのRピーターソンといったバリバリのニューヨークの強者を集めた8人編成。ジャッケットはちょっと暗いけれど、中身の方は変幻自在、たたみかける深くも楽しいノリのご機嫌なアルバムだ。
ニューヨークで録られたものは当然NYの雰囲気を醸し出しているのは当然。その中でも僕にとってはこれこそがNYの音そのもの。
夜のタイムズスクエアの騒音がそのまま甦ってきてワクワクソワソワしてしまうだ。
