【問題77:コミュニケーション技術:
うつ病者とのコミュニケーション】
についてよろしくお願いします。
問題77 Fさん(70歳、女性)は最近、抑うつ状態(depressive state)にあり、ベッドに寝ていることが多く、「もう死んでしまいたい」とつぶやいていた。
Fさんの発言に対する、介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「落ち込んだらだめですよ」
2「とてもつらいのですね」
3 「どうして寝てばかりいるのですか」
4 「食堂へおしゃべりに行きましょう」
5「元気を出して、頑張ってください」
答え【2】
コミュニケーション技法の一つとして
バイスティックの7原則というものがあります。
バイスティックの7原則
1 個別化の原則
2 意図的な感情表出の原則
3 統制された情緒的関与の原則
4 受容の原則
5 非審判的態度の原則
6 自己決定の原則
7 秘密保持の原則
1 個別化の原則
個別性、生活歴などを踏まえて関わる
2 意図的な感情表出の原則
相手が自由に感情を表出できるように
関わること
3 統制された情緒的関与の原則
援助者の感情をコントロールすること
クライエントの感情ではありません。
クライエントとしては、共感的理解を得たい
と、おもっています。
4 受容の原則
受容、共感的態度が大切だということ
クライエントとしては、価値ある人間として受け止められたい、とおもっています
5 非審判的態度の原則
相手を裁いたり、非難したりしないこと
6 自己決定の秘密原則
相手に決めてもらうこと
7 秘密保持の原則
秘密は職を辞してからも守り続けます
そして、プラスアルファとして
専門的な援助関係があります
これは、友達のような関係にはならない、
ということです
専門職としての意識をもって関わるということですね
これを踏まえた上で、解説をみていきましょう
1…適切でない。
設問は、相手を非難することにもなりますので
適切ではありません。
「うつ」の人に対して、
励まし、非難は厳禁です。
2…適切。
まず、相手に共感し、受容することが大切ですね。
3 …適切でない。
この言葉かけでは
相手からすると非難されているように感じますね。
4 …適切でない。
これは、現段階では難しいでしょう。
受容、共感、傾聴をして
相手が心開くのを待つしかありません。
5…適切でない。
高齢者のうつ病の特徴として
あからさまに元気がないというよりも
眠れない、頭が重い、などの
不定愁訴の訴えが多くあります。
また、うつ病の状態が認知症と間違われる
こともあります
以上のことにより【2】が適切となります
解説は以上です